オフィスに、スポーツに、騒がしい日常シーンに。今までになかったコミュニケーション体験を与えてくれるアイウェア「GLASSHORN」がガジェットファンの間で話題となっています。まるでテレパシーのように聞きたい音や声だけが聞こえる、世界初の骨伝導オーディオグラスとは?
高音質で音漏れしない!骨伝導モジュールが搭載されたアイウェア
テレワーク時やジム、ランニングシーンなど、“ながら聴き”のライフスタイルが定着してきた昨今、耳をふさがず骨から音を聴くことのできる骨伝導イヤホンのニーズが高まっています。
一方で、骨伝導イヤホンは音圧や音質が低かったり、静かな場所では音漏れが目立ったり、逆に騒々しい場所では聞きたい音が聞けなかったりといったデメリットもあるため、購入に二の足を踏んできた方もいるのではないでしょうか?
そうした中、高性能な骨伝導モジュールをサングラスやメガネに搭載した世界初のアイウェア「GLASSHORN(グラスホーン)」が話題となっています。
この「GLASSHORN」は、 日本のスタートアップ企業であるHYPHEN株式会社が開発し、購入型クラウドファンディング「GREEN FUNDING」で予約販売されている新製品。
従来の骨伝導イヤホンよりも高音質で、音漏れを最小化。さらにマイクには高性能AIノイズキャンセリングが搭載され、仲間や同僚とのコミュニケーションツールとしても活躍するという優れモノです。
骨伝導イヤホンは完全ワイヤレスで、専用グラスのテンプル部分に着脱するため、これまでのようにメガネやサングラスと干渉することもありません。
「GLASSHORNは、視覚と聴覚といった人間にとって大切な感覚器官を拡張し、いわば超人化してくれる目新しいアプローチの骨伝導ギアなんです」――そう語るのは、HYPHEN株式会社代表取締役の中屋光晴さん。
もともとアイウェアブランドJINSで商品開発に携わっていた中屋さんが骨伝導ギアに着目したのは、感音性難聴に悩まされていた祖母がきっかけだったといいます。
「私の祖母は105歳まで生きましたが、耳が不自由になると家族とのコミュニケーションも大変になり、会話が減り、認知機能も衰えてしまいました。感覚器官の衰えは人生の価値を落とすことにつながるんですよね。でも、こうしたヒアラブル製品によって、マイナスはフラットになりますし、健常者の方が使えばプラスにもなる。『視覚と聴覚を強化して世界につながりを作る』という私たちのビジョンは、そこが原点となっています」(中屋代表)
快適につながるための先端テクノロジーを搭載
「GLASSHORN」のようなコンセプチュアルなギアほど、性能や品質の高さは欠かせません。
「GLASSHORN」には、従来の骨伝導イヤホンやヘッドセットを遥かに凌ぐ、こだわりの技術が詰め込まれています。
中屋代表は、まず、音圧の弱さや音漏れに着目。音は磁界に乗って届きますが、骨伝導イヤホンは磁界が拡散されるため、鼓膜で聞くカナル型のイヤホンなどに比べ、音質に劣る傾向にありました。
そこで今回採用したのが「ダブルマグネットダイナミック骨伝導振動子」です。従来の骨伝導イヤホンのマグネットは1つでしたが、マグネットを2つにすることで磁界を広げず、まっすぐに音を飛ばすことが可能になりました。
これによって、既存製品よりもパワフルかつ高音質で、さらに音漏れを最小限に抑制することができたのです。
人それぞれ顔の形状は異なりますが、振動子がアーム可動式になっていてベストポジションに当てられるのも地味にうれしいポイントです。
また、「GLASSHORN」はチップセットの中に膨大な学習済み音声データを内蔵。そのデータをもとに雑音と人の声を聞き分けるAIノイズキャンセリングマイクを搭載しています。
通常のノイズキャンセリングは、おもに低周波の雑音を帯域によってカットするもので、カットしていない帯域に入ってくる音は聞こえてしまう仕組みですが、「GLASSHORN」はAIがマイクに集音される音を識別して出力するため、ノイズを大幅に低減してくれます。
さらに、アイウェアにとって最も重要な快適性においても「GLASSHORN」は類を見ない技術を取り入れています。
それが3Dプリンターでしか実現しないラティス構造のクッションパーツです。メッシュ状になっているパットとテンプルのモダン部分はポリウレタンを光造形したもの。
「クッション性と通気性が両立されていて、メガネにありがちな蒸れ・ズレ・痛みを感じさせません。IoT化すると製品が重たくなる傾向にありますが、GLASSHORNはイヤホンの重さを感じないよう、スポーツフレームと同様のグリップ構造を採用しています。この辺りは前職でも研究開発していた技術を落とし込んでいます」(中屋代表)
例えば、自転車通勤の際にはサングラスを使用し、オフィスではブルーライトカットのグラスに付け替えるなど、好みのグラスを選んだり追加できたりするのも、着脱式ならではのユニークなところ。現在、クラウドファウンディングサイト「GREEN FOUNDING」では12種類のメガネやサングラスが展開されており、一般発売時(2024年6月予定)には計18種類がリリースされます。
オフィスシーンや屋外スポーツで、新たな快適体験が実現する!
至るところに驚きの高機能が詰まった「GLASSHORN」ですが、コミュニケーションという点では、どのようなシーンでパフォーマンスを発揮してくれるギアなのでしょうか?
「おもに想定しているシーンは3つ」と中屋代表は言います。
とくにニーズが高いのは偏光グラスがマストアイテムのゴルフシーン。
「ゴルフは仲間とラウンドしながらも、個人個人でゲームの進捗が変わりますよね。離れた場所での仲間とコミュニケーションを取りながらラウンドを楽しめるという、新たなゴルフ体験が提供できると思います」(中屋代表)
ほかにも、ランニングやサイクリング、スノーボードなど、仲間と楽しむことが多い屋外スポーツに。後続を確認する際など、耳をふさぐことなくコミュニケーションが取れるため、安全性も高まります。
また、近年増えているフリーアドレス型のオフィスフロアにおいても「GLASSHORN」が活躍します。
「ワンフロアが広いオフィスで音声チャットを使う方は多いと思いますが、ちょっとしたことを同僚に聞きたいときなど、PCを開いて音声チャットを使うことすら面倒なシーンもありますよね。GLASSHORNをかけているユーザー同士、瞬時に音声会議がスタートできるといった、個体間の通信サービスを展開しようと思っています」(中屋代表)
高性能骨伝導デバイスを使えば、単純に日常の騒がしい場所でも円滑なコミュニケーションを図ることが可能です。
例えば、街中の人の多いカフェや夜の居酒屋、パーティーなど、周囲が騒々しくて会話が聞き取りにくいシーンでも、仲間との声だけが拡張されて聞こえるため、近くまで移動したり耳元で声を張り上げたりする必要はありません。
「ユースケースは多岐に渡りますが、基本的にはこの音声技術を生かして、視覚とコミュニケーションの2つが必要なシーンを埋め、つながりを作っていきたいと思っています」(中屋代表)
製品間のコミュニケーションは、今後リリースされるアプリケーションによって行うことができますが、アプリでは、難聴者が集音器として使えるようイコライザー機能、多言語間コミュニケーションを実現する翻訳機能、ChatGPTと連携した音声案内サービスなど、将来的に多くのサービスが付加されていく予定です。
「実際、高度難聴の方にもGLASSHORNを試していただいたのですが、『これを付けると爆音で聞こえる』と喜んでくれたのがうれしかったですね。また、あるオーディオイベントに出展した際、会場のオーディオマニアの方々から『音がいい』と高評価もいただきました」(中屋代表)
今後の展開も楽しみな「GLASSHORN」、購入希望の方は、3月20日(水)までGREEN FUNDINGのサイトにて予約することが可能です。実際に製品を体験してみたい方は、SNSにて展示イベントや体験会に関する情報が発信されますので、ぜひHYPHEN社のSNSをフォローしてみて!
◆GLASSHORN 販売サイト
GREEN FUNDING (本数限定で割引有)
https://greenfunding.jp/lab/projects/7521
◆HYPHEN株式会社 公式サイト
https://hyphen-tokyo.com/
◆SNS公式アカウント
Instagram
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