1847年創業のフランスの老舗ジュエリーブランド、カルティエ。「ラブ」ブレスや「パンテール」コレクションなど、様々な傑作極上ジュエリーを生み出し、多くのロイヤルファミリーやセレブリティに愛され続けています。そんなカルティエが、現在、上野の東京国立博物館の表慶館にて美術店を開催中。
今回の美術展、「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」は、単なる回顧展ではありません。この50年でカルティエと日本の美意識が出会い共鳴し、新たな創造へと昇華していく…そんなダイナミックなプロセスを体感できる展覧会です。会場となるのは、日本を代表する美術館、東京国立博物館。その中でも、明治時代の西洋建築の傑作として知られる表慶館で開催。
本展では、カルティエの歴史を彩る貴重なアーカイブピースで構成される「カルティエ コレクション」から、約200点もの作品が展示。注目すべきは、日本の伝統的なモチーフや技術が、カルティエのジュエリーにどのように昇華されているかが見れます。日本の漆芸や刀装具の技術からインスピレーションを得た作品、日本の自然美を表現した繊細なデザインなど、カルティエの美意識と日本の伝統が出会った時に新たに生まれた独創的な作品の数々を堪能できます。
カルティエと日本の絆を語る上で欠かせないのが、カルティエ現代美術財団の存在。1984年に設立されたこの財団は、早くから日本の現代アートに注目し、数々の展覧会やプロジェクトを通じて、世界に紹介してきました。
この美術展では、カルティエ現代美術財団と日本人アーティストたちの30年以上にわたる協働の軌跡も、貴重な資料や作品を通して振り返ります。現代美術の巨匠から、新進気鋭のアーティストまで、幅広い世代のアーティストたちの作品が、カルティエと日本の文化交流の深さを物語ります。
また過去の遺産を振り返るだけでなく、未来へ向けた新たな対話の創造の美術展でもあります。現代を代表する日本人アーティスト、阿部千登勢/sacai、レアンドロ・エルリッヒ、川内倫子、田原桂一、日比野克彦、ホンマタカシ、村瀬恭子らが、本展のために特別に制作した新作も発表しています。彼らが、カルティエの精神や美意識とどのように向き合い、独自の表現へと昇華させたのか、その創造のプロセスにも迫ります。
カルティエのジュエリーが放つ、時代を超越した美しさ、そしてカルティエと日本人アーティストたちの創造的な対話が生み出す、新たな感性。その感動をぜひ体感してください。
【イベント情報】
東京国立博物館「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」
東京都台東区上野公園13-9
東京国立博物館の表慶館にて開催中。
050-5541-8600
2024年7月28日(日曜)まで開催中。
火曜~木曜・日曜・祝日9時30分~17時
金曜・土曜9時30分~19時
※入館は閉館の30分前まで。月曜休館。ただし7月15日(祝日)は開館し翌日休館。
チケットは一般税1500円、大学生以下1200円(ともに税込)