今、日本の民芸品が、外国人観光客だけでなく、若い日本人にも静かなブームになっています。民芸品の意味をネットで調べると、職人たちが日常的に使うものを手作りで作った実用品を指します。最近ではわっぱの木の弁当箱だったり、漆の食器だったりが人気です。そんな民芸品の魅力が満載の特別展が、用賀で開催中。気になる人はぜひ行ってみて♪
現在、用賀の世田谷美術館で開催されている「民藝 MINGEI ―美は暮らしのなかにある」では、美しい民芸品の数々を衣食住のテーマに沿って展示中。今も続く民芸の産地を訪ね、その作り手と、受け継がれている手仕事が紹介されています。
たとえば、食器。民芸品は職人の手によって一つ一つ丁寧に作られています。そのため、工業製品にはない温かみや個性があり、使うたびに手作りの魅力を感じることができます。同じ製品でも微妙に趣が異なる、唯一無二が民芸品の特徴。
加民芸品の製作には代々受け継がれてきた技術や知識が活かされています。職人たちは長い年月をかけて技術を磨き、伝統を守りながらも現代に適したデザインや用途を取り入れています。民芸品を手にすることで、職人たちの技術と伝統の重みを感じることができるんです。
民芸品は、どれも日常生活で使用される道具や装飾品です。そのため実用性が高く、日々の生活を豊かにしてくれます。例えば、益子焼の器や南部鉄器の急須などは美しいデザインと同時に、機能性も兼ね備えています。使う楽しさとともに見る楽しさも提供してくれます。また、民芸品は自然素材を使用しているため、環境に優しいエコフレンドリー。生活の中で使うことを念頭に作られているので長持ちし、年を経るごとに味わいが増すだけでなく、使い捨てしないというSDGsな視点でも注目を集めています。
民芸という言葉は今から約100年前に生まれました。100年たった今、インテリアとしての魅力だけでなく、現代の生活スタイルにおいても大きな注目を集めている日本の民芸品の魅力に、ぜひ一度触れてみてください。
【イベント情報】
世田谷美術館「民藝 MINGEI ―美は暮らしのなかにある」
東京都世田谷区砧公園1-2
2024年6月30日(日曜)まで開催中。
10時~18時(最終入場17時30分)
月曜休館