1150年の歴史を紡ぐ!障壁画、仏像、書物…平安、安土桃山時代から続く京の都の息吹が!上野で開催の展覧会に注目!

  • URLをコピーしました!

150年の歴史を誇る、京都の西北、嵯峨の「大覚寺」。この大覚寺に所蔵された貴重な品々の展覧会が、上野の国立博物館に開催。どんな貴重な文化財が見られるのか早速チェック。

1月21日(火曜)~3月16日(日曜)、上野の国立博物館で開催される「旧嵯峨御所 大覚寺-百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」。平安時代初期に離宮・嵯峨院として造営され、その後、876年に寺に改められた「大覚寺」。来たる2026年、この大覚寺が開創1150年を迎えるのに先立って、大覚寺に所蔵されている寺宝の数々が展示。

本展の一番の見どころは、123面にも及ぶ障壁画。大覚寺には安土桃山~江戸時代に制作された約240面の襖絵や障子絵等の障壁画が伝来。本展では.これらの中から前期・後期あわせて123面を展示。どれも貴重な国の重要文化財や国宝です。

狩野山楽「牡丹図」(部分)。 
狩野山楽「松鷹図」(部分)。

見どころの2つ目は、五大明王像。大覚寺の前身となった嵯峨院を開いた嵯峨天皇は、旱ばつにより疫病が流行した際、空海の進言で般若心経を書写。持仏堂に五大明王像を安置しました。この時の仏像は残されていませんが、大覚寺には平安時代後期と鎌倉~室町時代に2つの五大明王像が伝わっています。特に明円作の五大明王像は、優美さと力強さが巧みに調和した、平安時代後期の仏像の最高傑作の一つ。

五大明王像。5体揃った状態で鑑賞できるのはレア。

見どころの3つ目は、選りすぐりの天皇、法皇の書。大覚寺中興の祖とも称される後宇多法皇をはじめ、能筆で知られた歴代天皇の書が公開。

後宇多天皇宸翰「弘法大師伝」(部分)。2月16日(日曜)まで公開される。

この他にも源氏物語など、当時の宮廷文化を伝える大覚寺の名宝の数々が展示される「旧嵯峨御所 大覚寺-百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」。京都に栄えたかつての日本文化を味わいに、上野を訪れてみてはいかがでしょうか。

【イベント情報】
「旧嵯峨御所 大覚寺-百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」
東京都台東区上野公園13-9
050-5541-8600
2025年1月21日(火曜)~3月16日(日曜)
9時30分~17時(最終入場16時30分)
料金は大人2100円、大学生1300円、高校生 900円(全て税込)。前売りは200円引き。中学生以下無料。
月曜、2月25日(火曜)休館。ただし2月10日(月曜)と24日(月曜)は開館。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次