伊豆の湯ヶ島にある老舗温泉旅館「おちあいろう」が、大規模リニューアル。有形文化財にも指定された空間をそのままに、最新のシステム、コンテンツが融合。どんな旅館へと生まれ変わったのかチェック！
「おちあいろう」は明治7年の創業以来、数々の文人墨客を魅了してきた名旅館。歴史的価値を守りながら、新たな時代の滞在様式を提案し続けています。今回のリニューアルでは、登録有形文化財に指定された建物群をそのままに、温泉やサウナ、客室を一新。文化と癒しを融合させた進化する老舗として再始動！
今回のリニューアルで注目を集めるのが、「天狗の湯（洞窟風呂）」。源泉かけ流しの美肌の湯を、水着着用で男女ともに楽しめる「サーマルスプリング」としてリニューアル！ 日本の温泉文化に馴染みのない外国人観光客でも気軽に利用できるようにしました。幻想的な洞窟空間に広がる湯気や、伊豆の自然に包まれた静寂を楽しめます！
サウナエリアも大きく進化。従来の川辺のテントサウナに代わり、木の香りが漂う「バレルサウナ」を新設。鳥取県産の智頭杉で組まれた円筒型サウナの小窓からは、天城の清流を感じられます。せせらぎを聞きながらの外気浴や、四季の彩りに包まれる「ととのう時間」を楽しめます。自然と一体になる極上のリラクゼーション！
露天風呂「星の湯」には、北欧のエストニア産木材「サーモスプルース」を使ったスクエアバレルサウナを導入。夜空を仰ぎながら汗を流す「星空サウナ」を楽しめます。木の温もりと蒸気の柔らかさ、渓流の音が調和した、自然と一体になる心地良いサウナ体験が可能！
客室もまた、伝統とモダンが響き合う新空間へとリニューアル。和洋室「紅梅」には、茶褐色の木曽石を用いた個室露天風呂を設置。窓の向こうに広がる天城の山々と、季節ごとに色づく庭木の風景を楽しめます。2月には梅が咲き誇り、その景色も満喫できます。
もう1室の「常夏」では、阿波の青石をくり抜いた岩風呂の個室露天風呂が存在感を放っています。水に濡れると青みを増す石肌と、庭木の緑や鳥の声を感じながら五感で自然を味わえます。
新たに加わった「漫画ラウンジ」も特徴。旅館の原点である足立家の本棚をイメージし、蔦屋書店がセレクトした名作マンガを揃えます。昭和初期から現代までの不朽の名作を、開放的な空間で自由に読むことが可能。温泉やサウナで整えた後、飲み物を片手にゆったりとした時間を楽しめます！
なお、4000坪の敷地にある全客室を含めて、7つの建造物が国の有形文化財に登録。まさに文化財のテーマパーク的な宿。木造建築の繊細な意匠や匠の技を随所で楽しめます。歴史の重なりと現代の快適さが調和した、新しい日本の宿を体感できます。
【スポット情報】
「おちあいろう」
静岡県伊豆市湯ヶ島1887-1
0558-85-0014
チェックイン15時、チェックアウト11時
1室2名利用時の1名1泊2食付き7万1000円～10万6000円（税込、宿泊中の飲食代込、入湯税込）
