日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。
そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。第1回目は、「いつかは来る災害ですが、どのように備えるべきなのでしょうか」。
目黒教授 多くの皆さんは、自分の身には大きな災害が起こらないと思っています。なぜかというと、5年前も、2年前も、去年も起こってなかったし、半年前も、1か月前も、そして、一昨日も昨日も起こっていない。であれば、今日も明日もきっと起こらないだろうとなるわけです。これは「正常性バイアス」とか「正常化の偏見」などと呼ばれ、異常な事態が差し迫ったり、直面したりしていても、それを日常の延長として捉え、危険や脅威を軽視してしまう心理現象です。しかし、実際に災害に遭って苦労した人々にお話を伺うと、ほとんどの人たちは、「なんで自分はそんな風に思ってしまっていたのだろう。来ることがわかっていたら、もっと準備が出来たのに」とおっしゃるわけです。ですから私たちは、いつ来ても対処できるように、日ごろから考えておくことが大切なのです。(次回に続く)
●目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。
●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。
