日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。
そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第28回目は「災害対応について教えてください」。
目黒教授 前回「被害の評価」に関して説明しましたが、この結果に基づいて次に行うアクションが、今回の対象である「災害対応」です。頭に緊急をつけて「緊急災害対応」という場合もあります。
災害対応には3つの目的があります。人命救助、二次災害の防止、そして、重要機能の早期回復です。人命救助は被災建物の下敷きになっている被災者の捜索と救助活動をはじめとする被災者の生命を救う活動、二次災害の防止とは、ハザードが直接的な原因で発生した被害や障害を原因として、その後に発生する被害(二次被害)を防ぐ活動、重要機能の早期回復は、被災地や被災組織が本来期待される重要な役割をなるべく早く果たせるようにする活動です。災害対応には被災した地域そのものの回復は入っていないので、次回以降に説明する「復旧・復興」がこれに続くのです。(次回に続く)
●目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。
●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。
