風ならぬ「書の詩を聴け」! 文学的で前衛的! 新たな書の表現が織りなす現代アートに興味津々(from浅草)

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浅草で、書と現代アートを組み合わせた意欲的な展覧会が開催中。若手アーティストたちの意欲作が並ぶイベントをチェック。

10月31日(金曜)まで浅草の「WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO」で開催中の「書の詩を聴け」。戦後生まれた「前衛書(新たな価値観に基づいて生まれた新たな書道)」と現代美術が交差。書の新たな表現の可能性を探ります。歴史的な視点と現代の感性が融合。

柿下木冠「立」。

本展の見どころは、「書」と「詩」というテーマの対話。「書」は、その長い歴史の中で常に「詩」と深く結びついていました。しかし、近代以降は文学性や思想、哲学といった詩的な要素を積極的に排除することで、現代化を進めてきました。本展は、このような既存の言説に疑問を投げかけます。詩を広義的に捉えて、戦後の書表現を新たな視点で見つめ直します。現代美術との間の共通点や関わりを探る、挑戦的な内容です。書の枠を超えた、多様な解釈に注目してください。

山本大廣「PHOENIX(不死鳥)」。

展覧会には、秋山青桃、柿下木冠、下村悠天、藤城嘘、莚平桃太郎、山本大廣らが参加。現代書から現代美術まで、多彩なバックグラウンドを持つアーティストたちが集結。彼らの作品は、伝統的な書の概念を打ち破ります。新たな地平を切り拓く表現に満ちています。キュレーターは黒瀬陽平氏と佐藤達也氏。独自の視点で作品群を構成。次世代のアートシーンを予感させる展示が並びます。

より深く作品世界に触れたい方には、10月5日(日曜)14時〜17時に開催されるトークイベント「現代書は批評したか」がおすすめ。キュレーターや作家が登壇。書と批評の可能性について語り合います。定員30名の事前予約制で、貴重な洞察を得る機会。ぜひ浅草まで足を運び、心揺さぶるアート体験を味わってみてください。

【イベント情報】
「書の詩を聴け」
東京都台東区今戸1-2-10 WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO
10月31日(金曜)まで開催中
12時~19時
月曜・火曜休館。ただし10月13日(月曜)は開館。
料金は大人1000円(税込)。高校生以下無料。

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