福島県の山あいの村から現代アートのプロジェクトが、渋谷にやってきます。震災と原発事故を経て、変わりゆく暮らしを見つめるアート展覧会をリコメンド。
12月4日(木曜)~14日(日曜)まで開催されるアート展「生なる手」をご紹介。場所は渋谷ヒカリエ8階にある「8/ CUBE 1,2,3」にて。東日本大震災と原子力災害を経験した福島県双葉郡の葛尾村(かつらおむら)。その葛尾村を見つめながら展開されてきたアート活動を紹介。アートという枠を超えた非常に興味深い展覧会です。葛尾村での歴史や暮らしに根ざした活動を、「手」の営みというテーマで捉え直します。葛尾村は、中世の移住や戦後の開拓など、人が手を動かして土地を切り拓いてきた歴史を持つ村。震災や原発事故を経験した今、「これからどう生きていくか」を問い直す場所となっています。本展のタイトル「生なる手」には、人が土地に触れ、手を動かすことから文化が始まっていくという思いが込められています。

現代のアーティストたちによる多様な表現を展示。編み物や彫刻といった手仕事の作品から、インスタレーション、写真、VRといった新しい表現までを交えて展示。いずれも葛尾村で展開されている「Katsurao AIR」やワークショップ「かつらお企画室」などのプログラムを通じて生まれた作品です。


アーティストたちの創造的な「手」の力が融合した「生なる手」。私たちが未来を生きるためのヒントや、新しい可能性を感じられる展示会です。ぜひ渋谷の真ん中で、福島の山あいから届いた熱いメッセージを感じてみてください。
【イベント情報】
展示企画「生なる手」
東京都渋谷区渋谷2-21-1渋谷ヒカリエ8F 8/ CUBE 1,2,3
12月4日(木曜)~14日(日曜)
11時~20時
開催中無休
入場無料
