日本の伝統芸能そろい踏み!観るだけでなく参加もできちゃう神楽坂のお祭りが今から楽しみ!

  • URLをコピーしました!

東京都の神楽坂は、江戸時代の地割りをほぼそのままに、石畳の路地などが残る街です。花柳界の発展とともに、芸事を重んじる歌舞音曲の師匠たちは神楽坂周辺に稽古場をもち、伝統芸能を継承してきました。また戦前にはいくつもの演芸場があり、話芸なども盛んに行われてきました。戦後、神楽坂周辺には「パリの佇まいを彷彿させる」としてフランス人をはじめとした外国人が多く住み、従来の日本文化と調和・融合し独特の風情を生み出しています。そんな神楽坂で、今年も日本の伝統芸能・文化の魅力を再発見できる催しが開かれます。

目次

「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」で和の伝統文化を満喫!

5月18日(金曜)、19日(土曜)の2日にわたって開催される「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」は、神楽坂の路地や路上、寺社の境内、能楽堂などのスポットでさまざまな伝統芸能を気軽に鑑賞したり、参加したりしながら楽しめるイベントです。

三味線、箏、尺八などの演奏、能や日本舞踊などの舞台、そして講談、浪曲、落語などの語り芸が楽しめます。また、三味線を奏でながら路地を流す「新内流し」や、芸者衆との「お座敷遊び体験」など、多彩なプログラムが用意されているので、ジャンルにかかわらず日本の伝統芸能や文化に興味があれば、必ずビビッとくるイベントがあるはずです。

さらに、日本の伝統楽器と異ジャンルの楽器、また伝統楽器とコンテンポラリーダンスによるコラボレーションなど、第一線で活躍するアーティストたちが、多様なアプローチで伝統芸能の世界へいざなってくれます。興味はあるけど、知識がなくて楽しめないかも……なんて心配はまったく無用です。

また、まちの歴史文化スポットをめぐるスタンプラリーや子ども向けのプログラムなども開かれるため、小さなお子様連れでも楽しめますし、たとえばご両親と一緒にお出かけして、昔の話を聞きながら伝統芸能を鑑賞するというのも乙なものではないでしょうか。

「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」のプログラムを紹介!

「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」でどんなプログラムが行われているか、現時点でわかっているものを紹介しましょう。

ことほぎライブ
神楽坂に鎮座する赤城神社、そのモダンな神楽殿で祭は幕を開けます。日本舞踊の将来を担う、はつらつたる若手舞踊家たち、そして国の重要無形民俗文化財に指定されている八王子車人形が江戸の浄瑠璃・新内節と共に、天下泰平・国土安穏などを祈るお祝いの踊り「三番叟(さんばそう)」を競演します。

神楽坂路上界隈 新内流し
石畳の路地に迷い込むと聞こえてくる三味線の音色。偶然のように出逢う“流しの芸能”。地元神楽坂在住で新内節の人間国宝・鶴賀若狭掾(わかさのじょう)一門による粋な姿の「新内流し」が、神楽坂の路地や横丁を流します。哀愁漂う曲調に静かに耳を傾けてみてください。

神楽坂路上界隈 城端曳山祭〈庵唄〉
富山県南砺市の城端に伝わった江戸端唄は、その地の城端曳山祭(じょうはなひきやままつり)で「庵唄(いおりうた)」として300年もの間唄い継がれ、独自の文化として今に継承されています。その「庵唄」が江戸へ里帰り。城端の若連中が曳山祭の雰囲気そのままに、神楽坂の裏路地を三味線と笛、唄声と共に練り歩きます。

子ども広場
ベーゴマやけん玉などの昔の遊びや積み木など、空の下でのびのびと、ご家族で楽しむことができるコーナー。大人も子どもも童心に帰って遊べるということで毎年賑わっています。また、江戸糸あやつり人形や昔懐かしい紙芝居などの懐かしい大道芸は、今も子どもたちの心を惹き寄せます。

【イベント情報
「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」
毘沙門天善國寺、赤城神社、矢来能楽堂、白銀公園、神楽坂通りエリア内路上、歴史的名所旧跡で開催
2024年5月18日(土曜)~19日(日曜)※雨天決行・荒天中止

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次