今、東京は外国人観光客から見て最高に面白い! コロナ禍後に東京がインバウンドで最高に人気で溢れている理由

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訪日外国人観光客、いわゆるインバウンドの数はパンデミック以降、2023年10月に2019年の水準を上回り、2024年も高い水準で推移しています。実際、東京の街を歩くと、欧米やアジアから観光に来ているとおぼしき人たちの姿は、もはや珍しくありません。では、今のインバウンド客は、どんなことに期待して東京を訪れているのでしょうか。この春、東京観光財団がタイムアウト東京と共同で東京の魅せ方に関する研究を実施。研究報告の中から、2024年の今のインバウンドの声を紹介します。

目次

ヨーロッパから見ると、東京は遥か遠く未知のモノであふれている

東京を訪れたイギリス・ロンドン在住の人の意見です。

「日本は、死ぬまでに一度は訪れたい場所のリストの上位にあり、ここ数年間行くことが出来なかった。機は熟した、もう待たない、十分待ったからと思った人もいる。貯金をし、計画を立てる十分な時間もあった。大旅行をしたいといったとき、東京はヨーロッパから見ると最大の旅行になる。これが、人々が東京に来る原動力」

はっきりとは述べられてはいないものの、ヨーロッパから見ると東京は遥か遠く、大冒険になるというイメージが、東京に来たかった理由のようです。当然、遠くの異国は未知のモノであふれているはずで、それらを体験したいという動機が垣間見えます。

清潔、安全、機能性に優れている

こちらは、マレーシア・クアラルンプールからのインバウンドの意見。

「パンデミックで待つことが得策でないことがたくさんあるのだと思い知らされた。何が起こるか分からないのだから、やりたいことがあるのなら今やらなければ、と思うようになった。東京が清潔、安全、機能性に優れていることを知っているので、異国の都市に滞在する旅行者の不安が払拭される。よって東京が世界で訪れたい都市ランキングの上位に名を連ねることになっている」

異国に滞在したい人にとって、衛生面や安全面、機能面で東京が選ばれていることがうかがえるコメントです。また、パンデミックを経て、この人は、やりたいことは今やろうというマインドに変わったことがわかります。

東京は1人で旅する「ソロトラベル」の愛好家からも熱視線

今回の調査に協力した人たちによる意見交換では、「ソロトラベル」という気になるキーワードが挙がりました。

「BBCによれば2023年に『1人旅』を検索した人数は、5年前に比べてほぼ倍増し、世界的にもソロトラベルは注目されている。治安の良さ、多言語サービスの充実も影響し、行動しやすく、1人で食事をしていても不自然に思われない東京は珍しく、1人旅に適しているとの意見が多かった」

このことから、世界的に注目される「ソロトラベル」の旅行先として、東京が人気になっていることがわかります。「1人で食事をしても不自然に思われない」というのは意外にも聞こえますが、言われてみれば、牛丼店やラーメン店を中心に、1人で入りやすい飲食店が多いことに気付かされます。

東京は歩いているだけで驚きがある

意見交換会では、次のようなコメントも挙がりました。

「旅行者は、東京は公共交通機関が発達した巨大な都市であるにも関わらず、徒歩でも街を回れることに驚き、楽しみを見出している。あえて歩くことで偶然に出くわす地域の神社や店、空間等に、自分だけのお気に入りを見つけた気分になり、旅の貴重な体験になるという」

東京に慣れ親しんだ私たちにとっては何の変哲もない街の風景でも、インバウンドで来る人にとっては珍しく、自分だけの観光名所を発見したような体験になるというこの意見。私たちの在り方そのものが観光資源になりえることを示唆するメッセージにも受け取れます。

今回の調査レポートでは、このように外国人旅行者の声を集め、定性的に分析することで、地域の魅力を深掘りしていくことが重要、と強調しています。

出典:東京観光財団
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