世界を魅了するマルチメディアアートの巨匠が魅せる刺激的な世界。映像・光・立体が織りなす空間で、現代を生きる私たちの欲望と不安を浮き彫りにする注目のアート展示の全貌をヒモ解きます。
9月27日(日曜)まで、虎ノ門ヒルズ45階にある「TOKYO NODE GALLERY」にて、「トニー・アウスラー 技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」が開催中。映像表現のパイオニア、トニー・アウスラーによる日本初の大規模個展で、初期から現在までの代表作を網羅。アウスラーの作品はニューヨーク近代美術館やパリのポンピドゥ・センターなど世界的な美術館にも収蔵されています。

展示の目玉は、世界的ミュージシャンであり、アーティストのデヴィッド・ボウイらと共同制作された作品「空」の世界初公開です。2000年に撮影されたデヴィッド・ボウイのパフォーマンス映像を、巨大な石柱に投影する壮大なインスタレーション。詩的なテキストと特別な音楽が融合し、絶え間なく変容し続ける重層的な体験を提供。四半世紀の時を経て具現化される、まさに歴史的な作品です。

高さ15mドーム型ギャラリーで表現されるサイトスペシフィックな大型新作インスタレーション「キメラ」も注目。アウスラーが収集してきた都市伝説や未確認生物の資料をベースに制作。虎ノ門の上空に出現する巨大な造形は、見る者の想像力を強く刺激します。暗闇に浮かぶ無数の「眼」に囲まれる「スペキュラー」など、覗き見られる体験と見る体験が循環する独特の世界観から目が離せません。

創造の源泉である魔術や疑似科学などの膨大なアーカイブ資料も公開されています。約3000点のコレクションから厳選された心霊写真や手品の道具などは、ユーモアを交えながらイメージの真実性と人間の心理を問い直します。AIが進化する現代において、何を信じたらいいかを深く考えさせる構成。
テクノロジーと魔術的な視点が交錯する、刺激的なマルチメディアアートの旅。世界的巨匠が創り出す、かつてない没入体験に身を投じてみてはいかがでしょうか。
【イベント情報】
「トニー・アウスラー 技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」
東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F TOKYO NODE GALLERY A/B/C
9月27日(日曜)まで開催中
月曜~木曜・日曜 10時~19時(最終入場18時30分)、金曜・土曜~20時(最終入場19時30分)
不定休
料金は大人2400円、大学生1400円、中学高校生800円(全て税込)、小学生以下無料
