1980年代、日本の経済は大きく成長し、今に続く現代的な文化も次々と生まれました。その象徴の1つが東京シティポップです。洋楽のエッセンスを取り入れ、洗練された都市生活の雰囲気を融合させたこのジャンル。そこで、そんな東京シティポップを男性アーティストに絞って紹介します。世界的にも再注目され、春先に軽やかな気分を盛り上げてくれる名曲の数々をお聴きあれ。
「君は天然色」(大瀧詠一)
「君は天然色」は、大瀧詠一による1981年(昭和56年)のナンバーです。歌詞は松本隆が担当し「想い出はモノクローム」というフレーズは有名です。この曲は広告やテレビ番組でもたびたび使用されている他、大滝の出身地である岩手県奥州市のJR東北新幹線水沢江刺駅では、発車メロディとして使われています。YouTube動画は170万回以上の再生数と11万ものいいねがついています。「こんなにポップで透明感のある曲を40年前に作ったなんてすごい」「ポップな中に寂しさやノスタルジーを感じる」といったコメントが寄せられています。
「Young Bloods」(佐野元春)
佐野元春の「Young Bloods」は、1985年(昭和60年)にリリースされたシングルです。オリコンチャートで最高7位を記録しました。若者のエネルギーと希望を表現したこの曲は、印税をアフリカ難民救済のチャリティーに寄付したことでも知られています。この曲の動画には「現実に疲れた私を癒やしてくれる名曲」というハングルのコメントや「元気をもらえる曲」「今こんな曲作れる人いない。すごい才能」といったコメントが寄せられています。
「バカンスはいつも雨」(杉真理)
「バカンスはいつも雨」は、杉真理のシティポップソングです。1982年(昭和57年)のシングルリリースです。グリコアーモンドチョコレートのCMソングとして採用され、スマッシュヒットを記録しました。TikTok動画には「めっちゃオシャレ」「ポップで素敵」と、この曲への称賛が集まっています。
「スローなブキにしてくれ」(南佳孝)
1981年(昭和56年)にシングルリリースされた南佳孝の「スローなブギにしてくれ」。片岡義男原作、浅野温子・古尾谷雅人主演の同名映画の主題歌です。南佳孝の独自の音楽スタイルと作詞を担当した松本隆の繊細な歌詞が組み合わさり、当時の日本の音楽シーンに新しい風を吹き込む作品となりました。オリコンチャートには6位にランクインしました。TikTok動画には、若者たちがこの曲をBGMにしたリップシンク動画を多数投稿しています。
「A面で恋をして」(ナイアガラトライアングル)
ナイアガラトライアングルの「A面で恋をして」は、大滝詠一、佐野元春、杉真理が参加して制作された、1981年(昭和56年)発表のシティポップソングです。資生堂のスキンケア製品のCM曲に起用されました。公式YouTube動画は約170万再生を記録し、若い世代から「こういう落ち着いた歌は聴きやすくて好き」「言葉では言い表せないくらい素晴らしい」「初めて聴いた途端、大ファンになった」といったコメントが寄せられています。