週末は白金台まで足を運んでみる⁉ ゆっくり庭園散歩や絵を見たり…東京都庭園美術館で竹久夢二生誕140年展覧会に行ってみたい!

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「大正ロマン」を象徴する画家であり、詩人でもあった竹久夢二。生誕140年を記念し、その生涯をたどる展覧会が白金台の東京都庭園美術館で開催。この美術館は都心にありながら、広大な庭園を散策できる貴重な都心癒しスポット。今回この竹久夢二の展覧会は大変貴重な名画も展示される絶好の機会。ぜひ足を運んでみては?

1884(明治17)年に岡山県で生まれた竹久夢二は、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立。「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博しました。グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍し、本や雑誌の装丁、衣服や雑貨などのデザインも手がけ、暮らしの中の美を追い求めたことでも知られています。没後90年を経た今もなお、竹久夢二の作品は多くの人々を魅了し続けています。

そんな竹久夢二の生涯に迫る展覧会が開催されます。この展覧会は竹久夢二生誕140年を記念して実施するもので、最新の研究に基づく新たな視点から竹久夢二の生涯をたどります。

2024年6月1日(土)~ 8月25日(日)の会期で「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」開催(出典:公益財団法人東京都歴史文化財団)

見どころは何といっても「アマリリス」という名画を展示する点。長らく所在不明だった油彩画「アマリリス」は、近年の調査により発見されたものです。竹久夢二の油彩画は現存するだけでも約30点と少なく、「アマリリス」はその来歴も含めて大変貴重な作例です。なお、今回の展覧会は「アマリリス」発見後、東京で公開・展示する初めての機会となります。

竹久夢二のスケッチ帖も公開します。竹久夢二は晩年の1931(昭和6)年から約2年間、欧米各地を巡る旅に出かけます。当時はモダンな芸術と都市文化が急速に発展する一方、ナチズムが勃興する不穏な時代でもありました。竹久夢二はそんな欧米滞在中の出来事をスケッチに残し、その一部は友人の手元に残されました。今回の展覧会では初公開となるスケッチ帖を見ることもできます。

なお、今回の展覧会は東京都港区白金台にある「東京都庭園美術館」で開催します。この本館はかつて、朝香宮家の自邸だった場所で、実際の生活空間に施された多彩な装飾も見どころの1つです。展覧会では暮らしの中の美を体現する邸宅空間の中で、竹久夢二の作品世界を楽しめます。

展覧会の会期中、講演会の開催も予定しています。「夢二郷土美術館」の館長代理・学芸員である小嶋ひろみ氏を講師に招いた「夢二郷土美術館コレクションの魅力―夢二の原点 ふるさと岡山― 」、さらに、今回の展覧会の監修者で帝京大学名誉教授・群馬県立近代美術館特別館長を務める岡部昌幸氏による「現代に夢二が問いかけるもの―美と生活『美術家』と人生、西洋と日本、夢とロマン」を開催します。どちらも参加は無料ですが、当日有効の展覧会チケットが必要となります。

なお、展覧会に着物で来館された方は当日券を100円引きで購入できる「ドレスコード割引」を実施します。さらに東京都庭園美術館では、障がいのある方や赤ちゃん連れの方でもゆとりを持って作品を鑑賞できるフラットデーを実施しています。障がい者手帳をお持ちの方、小学生以下のお子さん、各種割引が適用される方、無料対象の方は予約不要で来館することができます。

東京都庭園美術館ではゆとりを持って鑑賞できるよう入場を制限するフラットデーを実施する(出典:公益財団法人東京都歴史文化財団)

【展示会情報】
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」
東京都庭園美術館 本館+新館(東京都港区白金台5-21-9)
2024年6月1日(土曜)~ 8月25日(日曜)(休館日は毎週月曜、ただし7月15日(月曜祝日)、8月12日(月曜祝日)は開館、7月16日(火曜)、8月13日(火曜)は休館)

【講演会情報】
「夢二郷土美術館コレクションの魅力―夢二の原点 ふるさと岡山― 」
東京都庭園美術館新館ギャラリー2
6月1日(土曜)14時~15時30分

【講演会情報】
「現代に夢二が問いかけるもの―美と生活『美術家』と人生、西洋と日本、夢とロマン」
東京都庭園美術館新館ギャラリー2
7月6日(土曜)14時~15時30分

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