東京は昔から演劇が盛ん…明治時代の日本の鉄道に命を注いだ大隈重信。佐賀の高校生たちが赤坂の劇場で演じるワケとは⁉

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東京では、日々いろんな演劇が公演。その中で佐賀県と東京港区を歴史的に結ぶ、何だかちょっと面白そうな演劇が赤坂で上演。

9月8日(日曜)に港区立赤坂区民センター3階ホールで上演される「太陽の羅針盤~陸蒸気(おかじょうき)を海に通せ~」。演じるのは、佐賀県立佐賀東高等学校の演劇部の生徒たち。なぜ佐賀県の高校生が東京で演劇を?と思われるかもしれませんが、これには2019年に東京港区で発見された史跡が関わっています。
その史跡が「高輪築堤」。明治5年の日本初の鉄道の開業に際して、現在の港区にあたる東京府高輪で、東京湾の浅瀬に建造された「高輪築堤」。鉄道の開業を推進していた、時の大蔵大臣であった大隈重信が指揮をとり、現在の田町駅の近くから約3㎞に渡って海上に敷かれた線路に合わせて「高輪築堤」は作られました。
用地の確保ができなかったため、わざわざ陸ではなく海上に線路や堤を作って鉄道を敷いたことから、大隈の鉄道開業への熱意が伝わり、偉業として知られています。

発掘された「高輪築堤」。現在は国の史跡に指定。

今回演じられる「太陽の羅針盤~陸蒸気(おかじょうき)を海に通せ~」。大隈の没後100年となる令和3年度に佐賀県が取り組んだ「大隈重信100年アカデミア」の一環として佐賀県で上演された「太陽の羅針盤」をリニューアルした作品。2019年に東京都港区で、日本最古の鉄道遺構である高輪築堤が発見。それを受け、元の作品にアレンジを加え、史跡「高輪築堤」や佐賀の偉人である江藤新平らにも光をあてました。佐賀の志を後世に伝えます。史跡が見つかった東京の港区と佐賀県がタッグを組み、今回の上演が果たされることに!

過去の公演の様子。
同じく、過去の公演の様子。
佐賀県立佐賀東高校は、春夏合わせて4度の全国大会出場も果たす演劇の強豪校。

佐賀県立佐賀東高校は、春夏合わせて4度の全国大会出場も果たす演劇の強豪校。
明治時代の日本の鉄道敷設に情熱を燃やし、佐賀の英雄とも呼ばれる大隈重信の偉業を、佐賀の高校生が演じます。

【イベント情報】
「太陽の羅針盤~陸蒸気(おかじょうき)を海に通せ~」
東京都港区赤坂4-18-13赤坂コミュニティーぷらざ 港区立赤坂区民センター3F区民ホール
9月8日(日曜)公演
第1部15時~16時30分
第2部18時~19時30分
入場無料
入場は事前申込制で佐賀県の公式サイトに申込みフォームを設置。各回先着300名。

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