餃子好きでも、知らない餃子!? 「葉にんにく餃子」大粒35g。シャキッ。ジュワッ。 神奈川の畑から食卓へ。

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鳥獣被害対策を兼ねて栽培されている「葉にんにく」をご存知でしょうか? 一見、ニラのようですが、実はにんにくの葉の部分。そんな知る人ぞ知る食材を使って、戸田酒店とJAあつぎが開発した「葉にんにく餃子」が、餃子好きの間で評判です。

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神奈川県産のレア食材、「葉にんにく」とは?

 焼きたての皮に箸を入れると、ジュワッとあふれる肉汁。そして一口頬張れば、シャキシャキとした爽やかな食感。食べた人が「ふつうの餃子より美味しい!」と口々に語る、神奈川名物のニューカマー。その正体は、JAあつぎと食品総合商社の戸田酒店が共同開発した「葉にんにく餃子」です。

 「葉にんにくって何?」と思われた方もいるでしょう。葉にんにくは文字通り、にんにくの葉の部分を収穫したもので、見た目は長ネギやニラに似ていますが、香りはやはりにんにく。神奈川県の厚木や秦野周辺では、ハーリックと呼ばれる葉にんにく専用品種が栽培されています。

「葉にんにくという名前自体、聞き慣れないでしょうし、食べたことがある人も少ないと思います。なぜなら、ふつうのスーパーで見かけることはまずありません」

 そう語るのは、葉にんにく餃子の開発を手がけた株式会社戸田酒店の代表取締役・柄澤穣さん。

 葉にんにくは中華料理の本場中国ではメジャーな食材で、韓国でもチヂミに入れることがありますが、日本での食材利用は高知や沖縄といった一部の地域に限られていました。

 それがなぜ神奈川の特産になったのかというと、実は、鳥獣被害対策の一環として作付けされたことがきっかけです。

「厚木市や秦野市の山間部では、せっかく育てた冬野菜がシカやイノシシに食べられてしまい、耕作放棄地も増加していました。シカやイノシシはにんにくの匂いを嫌うので、12月〜2月の3カ月で収穫できる早生種の葉にんにくを、10年ほど前から忌避作物として栽培することになったのです」(柄澤さん)

「今までの餃子で一番うまい」と、高級スーパーも惚れ込む逸品

 収穫した葉にんにくはJAの直売所で販売していましたが、馴染みのない食材であるため、どうしても売れ残っていました。また、葉にんにくは傷みやすく流通も容易ではありません。

 農家さんが知恵を絞って育てた美味しい食材なのだから、どうにかロスを減らしてもっと消費を拡大できないだろうか。

 そこで柄澤代表とJAあつぎが着目したのが、葉にんにくを活用した冷凍餃子でした。

「多くの人がリピートするような食べ物は何だろう? と考えた時、日本人で餃子が嫌いな人ってほとんどいないですよね。葉にんにくは、疲労回復や血行促進にもいい食材ですし、ほのかな甘みもあって風味豊かな一方、ふつうのにんにくよりも匂いが残りにくいのです。葉にんにくを使えば、翌日の仕事を考えて好きな餃子を食べるのを控えなくてもよくなるのではないかと」(柄澤さん)

 柄澤さんが一番こだわったのは、シャキシャキ感のある歯応え。細かく刻むと甘みが強くなってしまうため、あえて太めにカットして食感の良さを出し、通常は1個20g程度のところ35gの大きさに。すると肉汁もたっぷり出て、冷凍食品とは思えない満足度の高い一品に仕上がったといいます。

 試作を重ねて完成した「葉にんにく餃子」は、JAあつぎ夢未市での試食会でも「タレを付けなくても十分美味い」と好評を博し、売れ行きも上々。今では、JAあつぎのローカルブランド商品として、遠方から買い求めに来る方も増え、「それならうちでも栽培してみようか」という農家さんの声も聞かれるようになったといいます。

 さらに、この葉にんにく餃子、2026年夏からは高級スーパーの紀ノ国屋10店舗での販売しているのだそう。

「葉にんにく餃子を紀ノ国屋さんにご提案したところ『こんなに美味しい餃子は食べたことがない』と言っていただきまして。当社のような小さい問屋が紀ノ国屋さんと契約させていただけるのは珍しいことだと思います。9月以降は店頭での試食会もやる予定です」(柄澤さん)

地域の生産者さんの収益につながるよう、ご当地シリーズを展開したい

 葉にんにく餃子のヒットを受け、戸田酒店とJAあつぎでは、神奈川ブランドの津久井大豆を使った「氷眠納豆」を売り出すなど、食品ロスの削減と県産食材の有効活用に努めています。

「納豆は買い置きしたまま賞味期限が切れることが多く、廃棄率上位の食品なのですが、海外で売られている納豆は冷凍食品なんですよね。「氷眠納豆」はそれをヒントに、美味しさを保ちながら1年間保存できるよう開発したもので、災害対策にストックしておくこともできます」(柄澤さん)

「これからも他の商社が真似できないような、ご当地商品を作っていきたい」と柄澤さんは言います。

「いまJA全農さんが47都道府県の国産果実を使ったグミを『ニッポンエール』というブランドで発売していて、私たちも卸し販売させていただいています。餃子もそれと同じような形で、和歌山県だったら新生姜を入れたり、秋田県だったらミョウガを使ったりして、47都道府県のシリーズができたら面白いと思っています」(柄澤さん)

人気の葉にんにく餃子は、JAあつぎの農産物直売所「夢未市」や戸田酒店のオンラインショップにとどまらず、神奈川県内のほとんどのJA農産物直売所、東京都内のJA農産物直売所へと販売エリアを拡大中。また、神奈川県内をはじめとしたJA直売所や、紀ノ国屋の店頭でも試食販売されることがあるので、ぜひチェックしてみてください。

 神奈川の畑から食卓へ。葉にんにく餃子をみつけたら、今夜の一品にいかがでしょうか?

◆戸田酒店 公式サイト
https://todasakaten.jp/
お問い合せ: 03-5282-1330

◆戸田酒店ネットショップ
https://todasakaten.base.shop/

◆JAあつぎファーマーズマーケット「夢未市」
https://www.ja-atsugi.or.jp/yumemiichi/

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