育児をしながらでもスキルアップを図りたい、趣味や特技を生かして商品やサービスを企画したい、全国の夢を持つママたちとつながりたい。そうした女性と子どもの幸せを後押しするコミュニティ「ママノユメ」が全国に拡大中です。
社会とママをつなげる日本最大級のコミュニティ

ママが笑顔でいることが、子どもたちの未来につながる。そうした理念のもと、全国のママたちが情報交換しながら助け合い、企業のマーケティングに携わったり、さらには得意分野を活かしての起業にチャレンジするなど、ママたちの想いをサポートするプラットフォーム「ママノユメ」に注目が集まっています。
「ママノユメ」は2017年、株式会社マザープラスの代表取締役・巽房子さんの発案で大阪から広がり、現在は全国でおよそ100団体、約30万人ものママたちが集う一大コミュニティを形成しています。
参加するママたちは多種多様。同じ趣味や想いを持つ仲間とつながりたい、子育てしながらスキルを身につけたい、講師やファミリーモデルとして活動したい、社会貢献活動に参加したいなど、自分らしいママライフを送るさまざまな女性たちが地域をまたいで協力し合い、社会とのつながりを持てるのが特徴です。
「人材派遣やファミリーイベントだけをやっている会社さんは他にもありますが、ここまで総合的なコミュニティは『ママノユメ』以外にありません。また、多くの協賛企業が付いて下さっているのも、このコミュニティのユニークなところだと思います」(マザープラス代表取締役・巽さん)。

「ママノユメ」の活動を象徴するのが、全国各地で開催される「ママの夢サミット」です。このイベントは、参加者が自分の夢を語り合い、互いに応援し合うことを目的に行われる交流会。ママ同士の交流はもちろん、自分のやりたいことを形にするワークショップや協賛企業の方と親交を深めることもでき、その場で夢への第一歩を踏み出せるのが特徴です。サミットで発表した夢が新たな事業企画や協賛企業とのコラボ企画に発展することもあるのだそう。

「ママの多くは子どもが生まれる前、プロとして社会に携わっています。学歴にせよスキルにせよ、みな素晴らしいものを持っているんですよ。そういう人たちが赤ちゃんを抱っこしているからというだけで社会の生産人口に入れてもらえない現実を、私は目の当たりにしてきました」
そう巽さんは言います。
「それは何でだろう? もし、こうしたママたちが赤ちゃんを抱っこしながら、たった3万円でもいいから稼げる仕組みができれば、もっと人間らしい生活ができるのではないか。旦那さんに気兼ねしながらランチに行くのも、月1回から週1回に増えて、もっと自分らしい生活ができるようになるんじゃないかと思ったんです。それが『ママノユメ』の原点なんです」(巽さん)
ママたちが地域を超えて協力し合えば、社会を変えることができる

独身時代、人材派遣会社の営業職で第一線を歩んでいた巽さんは、結婚後、次男が生まれたことを機にベビーマッサージ教室を開業。
「子どもがお乳を欲しがったらすぐ与えられるような環境で社会に携われないか」
そうした考えから大阪の自宅マンションの一室で始めたベビーマッサージは、口コミで評判が広がり、2年で約500人もの生徒を集めました。
「そのとき、いろいろなお母さんと接して、内なる声を聞いたんですよね。私自身も苛まされていた『この先、どう生きていくんだろう』という不安です。出産後、お母さんは毎日赤ちゃんとしか喋らない毎日を過ごします。だから、私の教室にベビーマッサージを習いに来る人は一人もいませんでしたよ。本当は大人と話したいという方ばかりで」(巽さん)
出産後も女性が社会との接点を持ち続け、さらに輝けるような手伝いができないか。そう考えた巽さんは2008年、株式会社マザープラスを設立し、ママたちが育児をしながら収入を得る仕組みに取り組んでいきます。
その大きなきっかけとなったのが、のちに大阪でブームを巻き起こす手作り市「マルシェ・ド・ママン」といったイベント事業です。
企業協賛を募って出店料を低く抑えたマルシェ・ド・ママンは、開催する度に出店数が増え、企業の提供する景品も呼び水となって大盛況。
「ママたちの口コミの力って凄いんですよ。アンケートをマーケティングに活かすことで売り上げも増え、6時間で27万円の売り上げを出す出店者もいました。3万円売れれば、次は5万、次は10万稼ごうと思いますよね。その成功体験の第一歩となる仕組みができたと思います」(巽さん)
登録者数が3000人を超えたマザープラスには、ドーナツチェーンからノベルティ開発に関するアンケートの依頼が、そして5000人になった頃には人材を紹介してほしいという問い合わせが企業から相次ぐようになりました。
元々、人材派遣を仕事としていた巽さんは、会員登録するママたちのスキルや得意分野をデータ化し、人材紹介やマーケティングへと事業を拡大したのです。
そして会社の設立から約10年を迎えた2017年、理念や志を共有する各地のママたちと作り上げたのが「ママノユメ」です。現在、約2万3000人もの会員が登録するマザープラスですが、全国的なプラットフォームにしたのは、それまで「点」でしかなかった活動を「面」にし、より大きな力で社会に声を届けるため。


「20年前に比べたら、この令和の時代、育休は取りやすくなりました。とはいえ、子どもが熱を出したり、授業参観や運動会などの行事の際、その負担はどうしても女性に偏っていく。そうした中で、保育園は仕事が決まっていないと子どもを預けられなかったり、職場では昭和世代の上司がいまだにパワハラ発言をしたり、育児後に職場に復帰したくてもキャリアが断絶してしまうといったことは日常茶飯事です」(巽さん)
家族を大事にしながら社会の担い手になる。そういう世界観を大切にしたい

現在、「ママノユメ」にはキッズ用品や化粧品メーカー、調理器具や食品メーカー、保険会社など多彩な企業がモニターやサンプリングを依頼したり、ママの目線を生かした広報やSNSの運用、ファミリー向け商材のデザインなどを発注。ママたちのリアルな意見を集めることのできるプラットフォームとして注目しています。
一方、「ママノユメ」では、夢を叶えたい会員のために、これまで企業や自治体に提案してきた企画のノウハウを惜しみなく共有。各地の代表者には組織としての名刺を発行し、営業活動がしやすいよう支援しています。
そうしたサポートによってデザイン会社の社長になったり、セミナー講師として活躍したり、カフェを開業してオーナーになるなど、人生を一変させるママも増えているのだそう。 「行政とのお仕事も多くなっています。例えば市の広報誌に掲載する座談会や市長さんへのインタビューなど、社会課題の解決には積極的に参加し、地域のママの声を届けるようにしています。行政へのプロポーザルなどは地域によって違いがありますが『ママノユメ』にいれば、『新潟ではこうだけど熊本はどう?』みたいに情報交換も可能です」(巽さん)

実は巽さん、ママたちのコミュニティを拡大する一方で、地元・大阪では児童発達支援施設の「キッズプラス」の運営も行っています。
「私、学生時代に福祉を学んでいて、元々は養護学校の先生になりたかったんですよ。昨今では子どもの不登校もママを取り巻く問題になっています。それでマザープラスの事業が落ち着いた頃、思い切って開所したのが『キッズプラス』です」
その「キッズプラス」もまた、子どもはもちろん、ママのケアにも力を入れている施設で、とくに2歳から6歳までという早期に特化しているのが大きな特徴です。
「我が子に発達の特性があると分かったとき、多くのお母様が「もっと生きやすい身体に産んであげられたらよかったのに」「私のせいで苦労をさせてごめんね」と、自分を責める迷路に入り込んでしまいます。でも、それはお母様がそれだけお子さんを深く愛し、真剣に向き合っている証拠です。私たちは、そんなお母様方が背負い込んでしまった「私が悪いんだ」という心の鎧を、そっと下ろしてあげるためのメンタルケアを行っています。」と巽さん。
「私たちが早期に介入するのは、お母さんが絶望の淵にいる時期だからこそです。家の雰囲気って、ママの顔色ひとつで変わるじゃないですか。ママが変われば、お家の中でも太陽のようになりますから。それを意識して、私たちは発達支援のことを『療育』ではなく『愛育』と呼んでいます」

巽さんのこれからの夢は、まだ拠点のない都道府県のママさんたちと提携することと、「キッズプラス」で培った「愛育」を海外へ展開すること。
「事業を広げる話ばかりしていますが、『ママノユメ』の世界観はキラキラした女性起業家のようなものではありません。私自身、子どもも旦那さんも最優先ですし、一番小さな家族というコミュニティを潤わせてこそ、多くの方々に支持される女性になれると思っています。家族を守りながら社会の担い手として働くことはもちろん難しいことですが、だからこそ仲間を頼ってほしい。『ママが働くこと』にみんなで向き合い、自分を大好きになってほしいと思うんです」(巽さん)
何かを始めたいママの背中をそっと押してくれるのが「ママノユメ」。興味を持ったママはもちろん、ママたちと協業したい企業の担当者の方も、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。
◆ママノユメ 公式サイト
https://mamanoyume.net/
◆児童発達支援・保育所等訪問支援
キッズプラス 公式サイト
https://www.motherplus.net/kidsplus/
◆株式会社マザープラス
所在地:大阪市中央区久太郎町3-5-5 丸忠第一ビル303号
TEL: 06-6125-5967
https://www.motherplus.net/
◆マザープラス 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/motherplus.osaka/
