トッピング欲に負けた筆者の大反省…!燕三条系&ワシワシ二郎系を自宅で本気で作ってみたリアルな結果(後編)

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細麺が好きという拘りがあれど、なかなか有名店には腰が引いて足が遠のいてしまっていた筆者。
前編では、そんなにわかラーメン好きのわがままを叶えられる店「なまめん直売所 麦」にて魚介系スープと、二郎系スープを購入した購入レポートをお届けしました。
後編では、いよいよ筆者による調理・実食レポートです。

前編はこちら

目次

燕三条系魚介スープを細麺で欲望のままに調理

まずは好きな魚介系から調理することにしました。

幾つかあった魚介系のスープの中でも、折角なので麦の本社がある新潟県のスープを選びました。燕三条系というジャンルがあるそうで、岩海苔がセットで付いているのもとても魅力的です。

なまめん直売所 麦 燕三条系背脂醤油スープ
スープによっては岩海苔などが付属するようで、個性が際立ちます

燕三条のご当地ラーメンだそうで、煮干しが効いているのが特徴だそうです。タレ、香味油、背脂がセットになっています。

なまめん直売所 麦 燕三条系背脂醤油スープ 内容

麺ですが、品名の文字列は意味があるので写真に撮っておくと次回購入時に比較しやすくなります。
写真の麺の場合は左から
TAR:麺の種類
20:麺の幅で小さいほど太く、大きいほど細くなる
S:ストレート麺の際に記載
3.50:麺の太さの表記で大きいほど厚みが増す
150:麺の総重量、大きいほど量が多い
というようになっています。

そして、今回筆者が用意した食材はこちら。

トッピング 具材

色々な好きな食材を入れようと、スーパーで買ってきました。
凝った食材ではなく手軽な食材になっているかもしれませんが、「本当に合わないだろう」というものは除外して「好きなもので美味しいかも?」と思ったものをチョイスしています。

ラーメンに定番のチャーシューは避けて、ウインナーと豚コマにしています。
その他は、定番の刻み葱、ニラ、カイワレ大根、鳴門にメンマ、メカブ、卵は温泉卵にしました。

これらを同梱されていた調理方法に従って作ります。
スープと麺をなるべく温かい状態にしておくので、やってみると「予想外に忙しい」という印象がありました。

スープには油分が含まれていますので袋ごと先に温めておき、同時に実際のスープ用のお湯を沸かします。更にここに麺を茹でるという最も重要な工程が入るので、これを素早くやろうとしてキッチンでドタバタしてしまいました。

スープ類は先にお湯に入れて温め油分を溶かしておく
スープ類は先にお湯に入れて温め油分を溶かしておく

筆者は、完全に同時進行だと手が回らずに麺を伸ばしてしまいそうだったので先にスープを作りました。
それでもこの時に慌ててしまい、スープ用のセット(タレ、香味油、背脂)を全て入れてしまったのが後々に少し響くことに・・・

スープのみ(背脂を入れすぎてしまった)
慌ててしまい背脂の量を調整せず、スープ類を全て投入してしまった

麺は家にあるなるべく大きめな鍋に麺をややほぐしながら投入し、指定時間の通りきっちり茹でた後に急いで湯切りをしてスープに混ぜます。

スープに麺を入れる

そろえた具材を入れる前に、まずはシンプルに付属していた岩海苔に刻みネギのみで食してみました。「・・・ウマーッ!」思わず声に出てしまいます。

トッピングに付属の岩海苔と、シンプルに刻み葱のみを追加

味は食べやすい背脂醤油といった感じでしたが、驚いたのは鼻に抜ける香ばしい魚の香り!これがなんとも食欲を掻き立てます。

何口かすすった後に、「用意しておいた具材を入れたらもっと美味しくなるはず!」と期待を膨らませながら他の具材も追加しました。

完成がこちら!デデーン!

燕三条系ラーメンの完成図(トッピングマシマシ)

実は、盛り付けをしながら具材がどんぶりに乗りきらなそうで、この時点でかなり欲張ってしまったという自覚が湧いていました。

欲望のままのラーメンを実食する

そして実食。

感想は・・・率直に「やり過ぎた」と感じました。
スープと麺は美味しいというのは分かっていたのですが、明らかにスープと喧嘩をしてしまっている具材が幾つかあるのが分かりました。

特に良くなかったのは、温泉卵、メカブ、ウインナーです。

端的にいうと、どれも具材の個性が強すぎてスープの味をボカしてしまうのですが、温泉卵は黄身のコクが強すぎてスープの味を消してしまい、ウインナーはスープと絡まないだけでなく、その風味がスープに移って魚介の香りが薄れてしまいました。

メカブは美味しいのですが、やっぱり味の主張が強すぎてどんぶりに一緒に入れる必要はなかったかな~と感じました。せっかく岩海苔がついてる訳ですし。

あと、具材だけではなく、作るときに慌ててしまい、背脂を全て入れてしまったことも少しベトッと重くなってしまったように感じます。

背脂は旨味を増す要素ですが、初めての場合は1/3か半分くらいでも良かったように感じました。
より美味しいラーメンを食すには、筆者の場合は欲張りな性格を抑える…という自己への理解が重要なのか…元素材が美味しいだけに、そんな反省が筆者の心に沸きました。

二郎系スープを極太麺で調理する

1回目の調理を終えてから体調を整えて迎えた2日後。
前回の反省を踏まえて二郎系に臨みます。

なまめん直売所 麦 二郎系スープ

麺は打って変わって二郎系と言われるラーメン屋で好んで使われるオーション麺をチョイス。
一般的な喉越しの良い麺の「ツルツル」とは違い、しっかり噛んで食べる「ワシワシ」と言われる強い食感が特徴です。
幅は8、厚みは5、お店の中で最も幅広で最も太い食べ応えのある麺です。

これをお店に貼ってあった「背徳の極」ポスターを参考に作ってみました。

なまめん直売所 麦 店内に掲示されたG系のイメージ画像

具材は前回とは違って、なるべく味の主張がない薬味的な視点でチョイス。

トッピング 具材

前回失敗した温泉卵はオーソドックスなゆで卵にし、メカブの代わりに刻んだ玉ねぎを。二郎系と言うと野菜マシマシというもやしの印象があるのでさっと油に通したもやしを用意しました。

そして出来上がったのがこちら。

G系ラーメンの完成写真

デデーン!
もやしの量は中途半端でしたが麺が170gと多くどんぶりから溢れんばかり。見た目でも納得感があります。

こ、これは美味しそう!盛り付けの難しさを感じつつも、出来上がりの見た目は上々です!

学んだ知識をフル投入したラーメンを実食する

いざ実食!麺を持ち上げて少し混ぜて頬張ると、「うーん、美味しい~!」

作ったラーメンを実食する
麺に絡むスープが輝いていて見た目も食欲をそそります

想像とはだいぶ違って優しい味わい。豚骨と背脂だけでなく、麺からもしっかり甘みを感じます。

刻み玉ねぎは魚介系やつけ麺に良く使われている印象ですが、強いアクセントになって飽きがくるのを防ぐ効果を生んでいると感じました。これは個人的に良かったと感じる具材でした。
豚コマについては若干の臭みがあって、これはこれで食欲をそそってとても満足です。

先に調理した細麺と差を感じるために好みとは違う「ワシワシ」と言われる食感の強い麺をあえてチョイスしたのですが、結果的にこの選択が大正解でこのスープには「この麺なんだな」とラーメンの奥深さを感じることになりました。

作ってみて分かったこと

自宅でラーメンを作ってみてやっぱり痛感したのは、ベースが美味しくても、ちゃんと考えて調理しないと「ちゃんと失敗する」ということ。

店頭で所長から、具材のトッピングで美味しいものをアドバイスはいただいていたのですが、それを守れば良かったと思うほど欲深さが出てしまった気がします。

ただ、取材時に「なまめん直売所 麦」の想いとして何度か伺った「家族にラーメンをふるまう『ラーメン屋さん体験』をお父さんにしてほしい」という言葉の意味が少し分かった気がしました。

店頭で実際にスープと麺を選び、自宅で作る前にスーパーで完成イメージを想像しながらあれこれと具材を考えた体験は、ただラーメンを食べるだけではなく、調理したりそれを誰かにふるまったりすること自体に楽しさがあり、実際に自分で調理したラーメンを見て、そして食べたときには色んな気持ちが湧いて満足感がありました。

まさにこれが仰っていた「ラーメン屋さん体験」だったのかなと感じ、また同時に製麺やスープ作りについてリスペクトの気持ちが湧いてきました。
ラーメン屋さんへのリスペクトやラーメンファンが夢中になる気持ちを少し感じ取れた気がします。

「なまめん直売所 麦」の麺は大容量

余談ですが、どんぶりの写真から感じて頂いた読者もいらっしゃるかもしれませんが、麦の商品で作ると溢れんばかりの量になります。実はこれ、そもそも麺の量が多いのです。
ラーメンは場所によって特徴がありますが、麺の量にも違いがあります。

東京の一般的なラーメンは麺の量がだいたい120~130gだそうですが、それに対して新潟などの雪国では150gくらいとかなりの食べ応えなのだとか。
一方で九州などは90g~100g程度とかなり少なめなのですが、これは替え玉文化があるためあえて少なくしているそう。

お子様がいらっしゃるご家庭は、1玉を分けて食べても十分な食べ応えかもしれません。小食な方はあえて2回に分けて、トッピングの違いを楽しむといったこともできそうですね。

なぜこれほど本格的? 嶺村製麺所が誇る「職人の探究心」

さて、実食を終えてその圧倒的なクオリティに大満足した筆者ですが、麺のプロですので麺は美味しいのは分かるのですが、スープが美味しいのも驚きですよね。
「なまめん直売所 麦」さんへの取材時に、運営元の「有限会社 嶺村製麺所」の工場の様子を映像と一緒に教えて頂いたのですが、率直に「ここまでやる?」という納得の内容でした。

有限会社嶺村製麺所 工場での製造工程

製麺だけでなく、巨大な寸胴鍋でスープの素となる材料をコトコトと煮込んでいるなど、もはやテレビなどで見ていたラーメン店の仕込みそのもので、地道な工程でスープづくりも行っています。

嶺村製麺所は、過去にラーメン店や蕎麦屋を経営していたノウハウも活かされているのだとか。

一般的に、生麺の直売所では業務用のメーカー製スープを置くことが多いそうですが、社長の強いこだわりによりスープの自社製造(内製化)を行っているのです。

「普段、ラーメン屋さんから『こんなスープに合う麺を作ってほしい』とオーダーを受けるんです。その時、我々にもスープの知識がないとラーメン屋さんのお話についていけないんですよね。実際に麺を作ってみても、スープの知識がないと本当にマッチする麺が作れません。そうやって研究しているうちに、自分たちで大体のスープが作れるようになっちゃったんです。」

「業務用のスープだと、どうしても『インスタント感』が出てしまうんです。そのため当社のスープ製造では、エキス系の調味料だけではなく、玉葱やエビ、煮干し、鰹本枯れ節、ネギの頭など天然の食材を多く使用して、より本格的なスープに仕上げています。」

「家ラーメンとお店のラーメンの違いは、仕込みの匂いがないことくらい。味は90点以上お店の味です。」

説明していただいた所長の自信の裏には、そもそもラーメンを食べ歩いている、実際にラーメン店を運営していた、そして、それを実際に工場で再現している、、、こうした圧倒的な職人的な手間暇があったのだということが分かります。

嶺村製麺所の物づくりのスタンス

嶺村製麺所の営業方針は「これいかがですか?」ではなく、「何が欲しいですか?」だそうです。
お店のルールを押し付けるのではなく、お客さんの好みに寄り添い、自由にパーツを組み立てる。そのスタンスが「なまめん直売所 麦」に体現されていると感じます。

働く皆さんの圧倒的なラーメン愛、探究心と手間の結晶があるからこそ、「ラーメン屋さん体験」ができるのだと分かりました。

皆さんも、ぜひ、「お家でラーメン屋さん体験」をしてみてください。
筆者はリピート確定です。


【お店情報】
なまめん直売所 麦 (上野店)
東京都台東区台東4-26-7 エス・スペース1F
新御徒町駅 A2出口 徒歩1分
■ホームページ
 https://msmen.jp
■公式Instagram
 https://www.instagram.com/namamen_mugi

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