日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。
そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第30回目は「自宅の耐震工事について、何から始めればいいか教えてください」。
目黒教授 まずは、皆さんの住家、建物が十分な耐震性を有しているか否かを判断するために、ご自宅の耐震診断をお受けいただきたいです。その際に一つの基準になるのが、建物の建設時期(厳密には建築確認の時期)が1981年6月1日以降か否か、あるいは2000年6月1日以降か否かです。特に、建築基準法施行令の耐震関係基準が大幅に強化される前、1981年5月31日以前の場合は要注意です。
それを確認した上で、皆さんがお住まいの市町村の役場とか区役所には災害対応窓口がありますから、そこにご相談に行って耐震診断を受けてください。そしてその結果に基づいて、耐震補強する際の補助制度についても質問してください。多くの自治体で支援制度がありますので、それを活用して耐震補強してください。リフォームをお考えであれば、耐震補強とリフォームを一緒にすると、費用は割安になります。(次回に続く)
●目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。
●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。
