塚地武雅と本上まなみが“Wヒロイン”!? 「家族の絆」を問う究極のヒューマンコメディー オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』

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東海テレビ・フジテレビ系全国ネット オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』は、大切な人を思う気持ちや家族の絆についてあらためて問いかけるヒューマンコメディー。笑って泣けるという、本作品の魅力とは――?

目次

最愛の妻が、おっさんの姿に!?

 毎週土曜23時40分から放送中の東海テレビ・フジテレビ系オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』は、阿部潤さんの同名マンガ(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)が原作で、映像化は今回が初めてです。亡き妻がおっさんの姿になって帰ってくるという奇想天外なストーリーですが、コミカルなだけでなく「大切な人を思う気持ち」や「家族の絆」についてあらためて問いかけるヒューマンドラマでもあるのだそう。あらためて作品の魅力について、東海テレビ河角直樹プロデューサーにうかがいました。

ドラマ『パパがも一度恋をした』メインビジュアル(画像:東海テレビ)

――まずは、ドラマのあらすじを教えてください。

 最愛の妻・多恵子(本上まなみさん)を亡くして失意のどん底となり、3年間引きこもっていた夫・吾郎(小澤征悦さん)の前に、その妻がおっさんの姿(塚地武雅さん)になって帰ってきた! さまざまな騒動が起こるものの、夫の妻と家族への一途で深い愛情は全てのハードルを乗り越え、やがて周囲の人々をも幸せの渦に巻き込んでいく。そして、妻の秘密が徐々に明らかになって……といったストーリーです。

――亡き妻がおっさんの姿になって帰ってくるという、とてもコミカルな設定ですが、ただ笑えるだけでなくホロリと泣けるのがこのドラマの魅力とのこと。どんなところが「泣ける」のでしょうか。

 妻の見た目がおっさんになるという特殊な設定だからこそ、外見のハードルを越えた普遍的な家族愛をじっくり描いているところがポイントです。特殊なシチュエーションを生きることで、登場人物たちは「家族で過ごす日常のかけがえのなさ」に気づいていきます。主人公・吾郎らの奮闘によって、さまざまな登場人物が、共に過ごした過去や自分の中にある相手への愛情を深く再認識する姿が、視聴者の涙を誘います。

――「人は見た目か、中身か」という永遠の命題を、ドラマを通して考える面白さを教えてください。

 その命題をそのまま映像化できることがドラマならではの面白さだと思います。妻・多恵子が「2人1役」で、ワンシチュエーションの中で自在に入れ替わることなど、映像以外ではできない表現方法です。塚地さんと本上さんという全く違うふたりが同じ人間(多恵子)を演じる、そのお芝居の妙をドラマ全体で楽しんでいただきたいと思います。

 ふたりが真剣に同じ人間を演じれば演じるほど、ドラマでしかあり得ない滑稽(こっけい)さが生まれます。そこを楽しみながら、視聴者ひとりひとりが命題に対して「自分だったらどうかな」と考えていただければ幸いです。

笑いのなかに、にじむ「人間の悲哀」

――主演の小澤さんはじめ、役者の皆さんが役作りで特に力を入れているのはどんなところでしょうか。

 小澤さんがよく語っていますが、「真面目にばかをやる」ということがこの作品のポイントではないかと思います。確かにとっぴなシチュエーションも多く、ギャグもたくさん出てきますが、登場人物たちはドラマの中で自分の人生を必死に生きています。それが逸脱したり失敗したりして笑いを誘うのですが、内側にはしっかりと人間的な悲哀がある。

 ただ、それを意識して見るのではなく、笑いの中で自然と感じ取っていただいて、ときどき涙につながればよいなと思っています。

 注目していただきたい場面はたくさんあります。ドラマの本筋からは脱線してしまいますが、ときどき先人の作品へのパロディー……いえ「オマージュ」が入りますので、そんなところもゆったり構えてご覧いただければ幸いです。

ドラマ『パパがも一度恋をした』に出演中の(右から)本上まなみさん、塚地武雅さん、小澤征悦さん、福本莉子さん(画像:東海テレビ)

――そしてこのドラマの大テーマは、「人は大切なものを失った時、どう生きていけばいいのか」「愛し続けることは苦しみなのか、それとも幸福なのか」。とても哲学的な究極の問いですが、ドラマのストーリーと登場人物たちは今後、どのような答えを出していくのでしょう。

 それはぜひ、ドラマを見たうえで視聴者がそれぞれに感じ取っていただけたらと思っています。

 答えはひとりひとりの人生のなかで見つけ出すしかないもので、なかには大変つらい体験をした方もいるはずですので、なかなか1ドラマが明確な答えを出せるものではありません。私たちは、スタッフ・キャストともにさまざまな立場でテーマについて考えながら、「このような人間が美しいな」などと模索しつつ、視聴者に存在が届くように人物造形し、面白く感じていただけるよう物語を作るだけです。

 ただ、周りに支えてくれる人や、信頼できる人、その人のために頑張ろうと思える人がいることは、とても大事だと思って作っています。視聴者の心の中で、吾郎ら登場人物がそのようなかけがえのない存在として、ドラマが終わってもずっと生き続けてくれることが1番の願いです。

――それでは最後に、毎週ドラマを楽しみに見ている人、そしてこれから見始めようと思っている人たちに、メッセージをお願いします!

 土曜日の夜に『パパがも一度恋をした』を見ると、泣いて笑って気分スッキリすることで、充実した日曜日を過ごすことができ、月曜日からの仕事でも活力がみなぎること請け合いです。ぜひともご覧ください!

※ ※ ※

 東海テレビ・フジテレビ系全国ネット オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』は、毎週土曜23時40分から放送中です。笑って泣ける家族の物語、週末夜の楽しみにぜひ加えてみてください!

出演:小澤征悦 塚地武雅 本上まなみ 福本莉子 / 塚本高史 麿赤兒

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