日本を元気にする企業経営者リレー対談「日本の将来は人財によってつくられる!」が連載開始

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日本の流通・小売業界の発展を支え、2,000社もの企業のコンサルティングや研修を通じて人財育成に携わる一般社団法人・公開指導経営協会。その理事長を務める喜多村豊氏とさまざまな分野の企業経営者による連載対談がスタートします。

目次

公開指導経営協会が提唱してきた開かれた経営、そして商人道

一般社団法人 公開経営指導協会 理事長 喜多村豊さん

「日本を元気にする経営者たちの声を通じて、企業の人財育成や社会性を追求することの大切さを伝えていきたい」

そう語るのは、今月より連載開始のトークセッションのホストを務める一般社団法人公開経営指導協会の理事長、喜多村豊さん。

公開経営指導協会は、1952年の発足以来72年、日本の流通・小売業の発展を支え、現在も通信教育やコンサルティング、研修、検定、商品開発、マーケット創造を通じて約2,000社に及ぶ企業をサポートする一般社団法人です。

実は、公開経営指導協会の歴史は戦後の「青色申告制度」の確立にさかのぼります。

今でこそ所得税の税率は最高で45%ですが、1948年当時の最高税率はなんと80%以上。帳簿のない店舗や事業者は、徴税官吏の強硬な取り立てに成す術のない状態でした。

そうした中、「業者は経営実態を正確に記録してオープンにするべき」、そして「実質所得に応じた正しい課税を行うべき」と説いて、自ら店舗の帳簿を新聞紙上に公開し、日本の民主的な税制のきっかけを作ったのが公開経営指導協会の創設者である喜多村実氏です。

事業者は適正な利益を得て事業を継続しなくてはならない。そして儲かった分は納税し、国力を上げていこうという考え方が「青色申告制度」にはあったのです。

当時「ガラス張り経営」と呼ばれたその経営精神を受け継ぐ現理事長の喜多村豊さんは、消費者・地域社会・取引先・社員など企業に関係するすべての人々に対して、フェアで誠実な「オープン・マネジメント」の重要性を提唱しています。 「初代理事長の父は、今のセブン&アイホールディングスやイオングループなどがまだ1店舗3坪だった頃から経営コンサルタントをしていました。その当時から唱えていたことが、まず誠実であること。地域に根ざして、お客様とメーカーさん、生産者さんの間に立って、正しい情報を伝え、消費者がより望むものをフィードバックしてより良い商品を提供しようという“商人道”です」(喜多村理事長)

AI導入やDX化が進む現代こそ大切な人財の育成

ヨークマートで店舗・販売部・商品部などを経験した後、「TKトラックス」を早稲田実業高校時代の同級生・小室哲哉氏と共に設立。1997年には総合格闘技イベント「PRIDE」の立ち上げに参画した異色の経営コンサルタントとしても知られています。

その喜多村理事長が今回の対談シリーズのテーマとするのは「人財」です。

「『儲け』という字は『信じる者』と書きます。企業が残るためには売上が必要ですが、その売上とは何なのか。それは信じてくれるファン、つまりお客様の支持率なんです。とくに小売業の場合、ふだんから来てくださるお客様がまた足を運んでくれるためには、お客様の立場になってものを考えることが大事ですし、それ以前に正しいか正しくないかの判断ができないといけません。私たちは購買代理人としての使命から人への投資や人財の育成を大切にしています」(喜多村理事長)

日本人の誠実できめ細やかな応対が、日本を訪れる訪日外国人に高く評価されているという話題は、ここ数年来よく耳にするところ。「人こそが日本の一番の資源」と、喜多村理事長は言います。

一方で、AIの進化や企業のDX化が進み、生活者に実感のない金融資本主義が蔓延する昨今は、そうした日本人の無形の資産が失われているのではないかと思えるような出来事にも多く接するようになりました。

本来、手段であるはずのお金が、単純に目的化してしまっている。折しも、国のために働くはずの国会議員によるパーティ券収入の裏金事件も世間を騒がせている時代です。

「今の時代こそ人を育てる大切さを実感しています。今回の企画では、企業経営者の皆さんとともに『素晴らしい商品もサービスもお金も、人が生み出しているんだ』ということを伝えていきたいですね」(喜多村理事長) 対談記事では、経営と真摯に向き合い、企業を成長させてきたさまざまな分野のリーダーたちが登場。これからの時代に必要な人財について、そして経営者がめざすべき未来について語っていただきます!

■株式会社シリウス
消費者の「こまった」に応えるモノづくりが、新たな市場を創出する
https://urbanlifemetro.jp/picks/sirius/

■株式会社チェッカーサポート
「小売業を元気にするカギは、笑顔の付加価値と接客販売の地位向上」
https://urbanlifemetro.jp/picks/checkersupport/

■株式会社キューブアンドカンパニー
AI・DXが加速する時代、求められる人財と企業の戦略とは
https://urbanlifemetro.jp/picks/cubecompany/


喜多村豊

大学卒業後、ヨークマートに5年間在籍し、店舗・販売部・商品部などの勤務を経て独立。マーケティング、経営コンサルタント会社を設立。流通業中心に建設業・アパレル・飲料食品・電機メーカー・スポーツビジネスなど1,000社以上の実績向上の具体的なコンサルタント、プロデュース業務を行っている。
具体的に新宿タカノグループと今では定番化した、フルーツをまるごと入れた「フルーツインゼリー」を国内で初めて商品化したほか、伊藤園の烏龍茶の原材料調達ルートの開発を達成。高品質の原料の安定供給化を実現した。

一般社団法人 公開経営指導協会 理事長
公益財団法人 音楽鑑賞振興財団 評議員
(有) TKトラックス 代表取締役 他10社ほどの顧問を務める

早稲田実業理事・評議委員・校友会副会長 (2003年~2022年)
法政大学専門職大学院 ≪法政ビジネススクール≫ イノベーション・マネジメント専攻研究科 客員教員
(2017年~2020年)

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