千束にある大田区立勝海舟記念館で、明治時代を生きた若者に光を当てま企画展が開催中。日本から海外へと渡った当時の若者のエネルギーと、それを指導した勝海舟について深堀り。
2026年3月8日(日曜)まで、洗足池の大田区立勝海舟記念館で「海舟に続け!若者たちの異国見聞」が開催中。幕末の英雄、勝海舟の教え、その影響を受けて世界へと旅立った若者たちの姿を、新出資料を通して明らかにする試みです。近代日本の夜明けに、大きな志を持って異国の地へ飛び出した人々の情熱に触れてみて!


この企画展の核となるのは、これまでほとんど注目されてこなかった明治期の若い渡航者たちに関する新出資料。これらの資料は勝海舟記念館の収蔵資料の中から新たに発見されました。一部の著名人を除き、勝海舟の影響を受けた後進たちの足跡はこれまであまり知られていませんでした。本展ではこれらの新出資料に初めて光を当て、若き旅人たちが世界各国へと旅立っていった姿が明らかに。
展示の見どころの1つは、未熟だった若者たちがどうやって勝海舟と出会い、どうやって勝海舟が彼らを迎え入れたのかを明らかに。勝海舟は自宅の赤坂氷川邸にある自室「海舟書屋(かいしゅうしょおく)」で、若者たちの海外渡航の志を後押し、具体的な手助けまでしました。展示では、海舟と若者たちのやり取りを想像させる手紙も展示。例えば、渡米希望者を紹介した徳富蘇峰(とくとみそほう)の手紙や、日清戦争後の清国を取材したいと考えた記者の手紙なども展示。徳富蘇峰は、明治から昭和にかけて活躍したジャーナリストであり歴史家。またロシアでの事業再起を志す若者を紹介した衆議院議員の手紙や、ハワイ伝道を志した牧師を紹介した手紙も公開。

実際に海外へ旅立った若者が渡航先から海舟に宛てた手紙からは当時の激動の時代に身を投じた彼らの感慨が伝わってきます。手紙を寄せた人々はアメリカのボストン大学やハーバード大学、イギリスのケンブリッジ大学、ロシアのサンクトペテルブルク大学などに留学。中には上海やマニラで活動。清国やフィリピンの要人と勝海舟をつないだ神職からの手紙も展示。こうした手紙を通して「勝海舟が海外渡航にかけた熱意や志」がいかにして後進に受け継がれ、近代日本の中に花開いたのかを感じられます。
勝海舟の教えを受け継ぎ、世界へ飛び出した若者の情熱に触れる本展。示唆に富んだ勝海舟の言葉や眼差しを感じ取れる機会。歴史の舞台裏を探求し、知的好奇心を満たす異国見聞の旅に出かけてみませんか。
【イベント情報】
企画展「海舟に続け!若者たちの異国見聞」
東京都大田区南千束2-3-1大田区立勝海舟記念館
2026年3月8日(日曜)まで開催中。
10時~18時(最終入館17時30分)
月曜休館 ※ただし祝日の場合は開館し翌日休館。火曜休館もあるので、ホームページをチェック。
料金は大人(高校生以上)300円、小中学生100円(共に税込)。
