【目黒教授のワンポイント防災講座 vol.43】グラッと揺れたとき、エレベーターの中にいたらどうする?

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日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。

そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第43回目は「地震が起きたときエレベーターの中にいたら、どうしたらいいですか?」。

目黒教授 今のエレベーターの多くには地震の揺れを検知した場合に最寄りの階に止まる装置がついています。しかし念のために、エレベーター内で揺れを感じた際はすべての階のボタンを押してください。止まったら、エレベーターから出てください。問題は中途半端なところに止まったり、ドアが開かない場合です。過去の地震災害時にはこのような閉じ込め事故も発生しています。このような場合は、エレベーター内の呼び出しボタンを押して応答を持ってください。

首都直下地震の発生時には、東京都内にあるエレベーター約16万6千台のうち、最大2万2400台以上で人が閉じ込められ、救出までの平均時間が8時間以上かかるという試算もあります。道路が非常に混雑する中で、多数のエレベーターが一斉に止まるので、管理会社が迅速に対応することができないからです。こういう場合に備えて、管理会社の対応を待つことなく、そのビル自体で閉じ込められた人たちを救出できるようにする訓練をしている会社もあるので参考にしてください。それから、閉じ込めが解決された後に、すぐ利用を再開すると、余震でまた閉じ込め事故が起こる可能性が高いので、注意してください。(次回に続く)

目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。

●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。

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