日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。
そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。最終回である連載第52回目は「心のケアについて教えてください」。
目黒教授 大きな災害で甚大な被害を受けたり、重大な事故に遭遇したりすると、人は強いストレスを感じます。その結果として、例えば、生き残った方が亡くなった人に対して罪悪感を感じたり、行方不明の身内に対しての思いから、復旧や復興への前向きな気持ちを持つことができなかったり、厳しく辛かった記憶がフラッシュバックして、何度も何度も思い出されたりして、その後の生活に大きなマイナスの影響を及ぼすことがあります。
こういった状況に陥ってしまう被災者をなるべく減らすためにも、こういう状況に陥ってしまった人たちの精神の回復のためにも、被災者の心のケアは災害対応として非常に大切で、そのための窓口もできてます。忘れないで欲しいのは、もしあなたがこういう状況になったとしても、それはあなたが特別なのではなく、人間としてごく普通の反応なので、過剰に心配することなく、窓口にご相談にいらっしゃることを強くお勧めします。
●目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。
●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。
