【目黒教授のワンポイント防災講座 vol.25】総合的災害管理②あらかじめ行っておきたい「被害軽減対策」

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日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。

そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第25回目は「被害軽減対策とはなんですか?」。

目黒教授 前回に説明した被害抑止対策、特に構造物による被害抑止対策に関しては、技術的には可能であっても、それに要する費用が高額過ぎる場合はその対策を採用することはできません。そのような場合は、被害抑止力を越えて発生する被害を前提に、その被害が及ぶ範囲を狭くしたり、被害の波及速度を遅くするような事前の各種の備えを行います。これが被害軽減対策です。

例えば、事前に効率的な災害対応のための組織をつくっておくとか、対象地域の将来の変化を踏まえた復旧・復興戦略を考えておくとか、また様々なレベルでの防災マニュアルを整備したり、うまく対応できるように日ごろから訓練をしておくなどがこの例です。この被害軽減対策の整備は、事後対策としての、被害評価や災害対応の効率や効果に大きな影響を及ぼす対策です。(次回に続く)

目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。

●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。

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