日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。
そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第46回目は「避難途中の注意事項を教えてください」。
目黒教授 津波からの避難では、他の人のことを気にする前に、1人でも速やかに高い場所に避難していただくことが最終的により多くの人々が助かる方法です。この考え方を津波で繰り返し被災してきた三陸の人々は「津波てんでんこ」として教訓にしています。しかし、それ以外のときは、なるべく一人ではなく、ご家族とか仲間とかと一緒に行動していただきたいです。それから夜間の避難は危険を伴うので、できればしない方がいいのですが、せざるを得ない場合は特に慎重に行動してください。
また避難ルートはなるべく広い道路を選んでください。近道だからと言って狭い路地みたいなところを使うと、そこが道路閉塞で行き止まりになったりすれば閉じ込められる可能性もあるからです。洪水などの場合で避難路が浸水している場合は、マンホールの蓋が外れたり、地面に窪地ができていたりする場合もあるので、棒などを使って確認しながら移動してください。(次回に続く)
●目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。
●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。
