私たちの身の回りにある本や雑誌に広告、映画のポスター、さまざまな商品のパッケージなどを手がけている印刷会社。日本には大小さまざまな印刷会社がありますが、そのなかでも最大手の一つとされているのが大日本印刷。街中で「DNP」という看板を見たことがあるという方も多いと思います。この大日本印刷が本社を置く東京の市ヶ谷に、同社の「市谷の杜 本と活字館」という文化施設があります。今回、ここで印刷にまつわる面白そうな企画展を発見したのでご紹介します。
企画展「発見！雑誌づくり工場（無線とじ編）」は、活版印刷と本づくりをテーマとした企画展です。本企画展では、登山専門総合誌「山と溪谷」の2024年5月号の、印刷から製本までの製造工程をイラストや動画で来館者にわかりやすく紹介してくれるとのことです。ひとつの雑誌が完成するまでの、臨場感がある工場の映像は必見でしょう。本企画展の主な対象は小学生ということで全ての解説文に読み仮名を振るなど、夏休みの自由研究にも活用しやすい展示にしているそうなので、この夏、家族でのちょっとしたお出かけ先にピッタリなのではないでしょうか。
また、さまざまな印刷手法や色の掛け合わせの仕組みなど、印刷に関する基礎知識も解説付きで紹介するので、雑誌や本がどのようにして作り上げられていくのか、小学生だけでなく、印刷や出版について学びたいという方もぜひこの機会に、本企画展に足を運んでみてください。さらに大日本印刷の工場で使っている制服を着て写真が撮れるコーナーも用意されているとのことで、工場見学が趣味の人にもマッチするかも。子供も大人も楽しめる、知的好奇心をくすぐるおすすめの企画展です。
【イベント情報】
企画展「発見！雑誌づくり工場（無線とじ編）」
東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 市谷の杜 本と活字館
03-6386-0555
2024年6月8日（土曜）～10月14日（月曜・祝日）
10時～18時
月曜・火曜休館（祝日の場合は開館）
