日本が誇る世界的ファッションデザイナーの足跡を辿る! 初台で開催中の「KENZO」の髙田賢三をフィーチャーした個展が面白そう!

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木綿の新しい可能性を打ち出して「木綿の詩人」と称された、世界的ファッションデザイナー、高田賢三。彼が作ったブランド「KENZO」は、今も世界中で愛されています。そんな彼の足跡をたどる個展が初台で開催中。

日本のファッションデザイナーとしていち早くパリに進出し、常識を打ち破るスタイルを次々と生み出してきた髙田賢三。KENZOは今もラグジュアリーブランドとして、世界中の最先端なファッショニスタたちから熱烈支持。

今回は、2020年に惜しまれつつ逝去した髙田賢三の没後初の大規模個展。彼のファッション変遷を衣装展示で辿っていきます。他にも、幼少期から描いていた絵画やアイデアの源泉となった資料、衣装のデザイン画なども展示。多角的に高田賢三という人物像を浮かび上がらせ、日本人デザイナーのパイオニアとして世界で活躍した髙田賢三の生涯にわたる創作活動を回顧。

前半では、装苑賞を受賞した記念すべき作品を筆頭に日本の「きれ」を使った初期のニット、ツイード、バルーンといった素材をフィーチャー。その技法、アンチクチュールやペザント・ルック、ミリタリー・ルックなど、1970年代に高田賢三が発表したテーマに迫ります。

日本の生地と日本的イメージをあらゆるところに取り入れてデザイン。

後半では日本をはじめ中国、ルーマニア、ロシア、アフリカ」など、世界各地の民族衣装に着想を得た1970~80年代のフォークロア作品を一堂に展示。この時代から多様性、包摂性を持ち合わせていた髙田賢三。その世界観を堪能できる空間です。

40〜50年前から多様性、包摂性について迫っていたデザイン。

1982年秋冬のショーに登場したマリエ(ウェディングドレス)は、高田賢三が約20年間にわたって集めたリボンを使って制作した大作。花の刺繍が施された色とりどりの美しいリボンが使われています。このドレスは1999年に行われたショー「30ans(トランタン)」で日本を代表するモデル、山口小夜子が着用。展覧会では、この実際のドレスとともに、制作の様子も写真で展示。

ウェディングドレスに身を包む山口小夜子。

髙田賢三が残した華麗なる足跡とともに、世界中で今も愛されるブランドと人生をひも解きます。ファッションに興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

アートを制作中の髙田賢三。

【イベント情報】
「髙田賢三 夢をかける」
東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3Fアートギャラリー
050-5541-8600
9月16日(祝日)まで開催中。
11時〜19時(入場は閉場30分前まで)
料金は大人1600円、高校生と大学生1000円、中学生以下無料。
月曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館

(C)文化学園ファッションリソースセンター
(C)RICHARD HAUGHTON

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