電気は貯めて使う時代。 地球の未来を考えるとき 本当にそのバッテリーで良い?

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環境保護の視点から、近年注目が集まる蓄電池。本当に環境を考えるなら、蓄電池自体もエコなものを選びたいもの。とあるベンチャー企業が開発した、リサイクルバッテリーの蓄電池で、CO2の大幅削減が実現します。

 地球の未来のためにCO2削減、脱炭素が推進される昨今。東京都も「H(減らす)T(創る)T(貯める)」をキーワードに、節電の支援を推進しています。

 そんな中、節電のための新たなデバイスも多数登場。とくに電気を貯めることで無駄を無くす蓄電池の存在に注目が集まり、事業所などを中心に蓄電池を用いた新たな電気との付き合い方が広がりはじめています。確実に変わりつつある電気やエコに対する意識。しかしより深くエコについて考えるとき、ただ蓄電池を使用するだけで満足してはいけません。

 蓄電池で電気を貯めて使うことは、たしかにエコです。しかし蓄電池の使用と蓄電池自体の製造を分けて考えてみると、蓄電池の製造過程では大量のCO2が排出されます。本当に環境の未来を考えるならば、蓄電池自体の製造過程にも目を向ける必要があるのです。

2022年は7年ぶりに政府からの節電要請も行われた。節電は日本の緊急課題

 とあるベンチャー企業が、そんな時代にぴったりの画期的な蓄電池を開発しました。企業の名は「株式会社REBGLO.」、そして商品は「リブグロBCPバッテリー」。

 BCP(Business Continuity Plan=事業継続計画)とは、災害やテロ、システム障害などの危機的状況下において事業を継続する計画のこと。つまり「リブグロBCPバッテリー」は、非常時に電気の供給が止まっても蓄電池から電気を供給し続けることで事業を継続させるためのバッテリーです。

「リブグロBCPバッテリー」は、バッテリーでは数少ないメイド・イン・ジャパン

 この「リブグロBCPバッテリー」がエコの視点でどう画期的なのか。その秘密を、同社代表取締役の村越誠さんに伺いました。

 「この製品に使用しているのは電気自動車であるEVのリサイクルバッテリー。バッテリーは蓄放電を繰り返すごとに充電可能容量が減ります。EVの場合はこの充電可能容量が70%を切ると、バッテリー自体の性能に問題はなくとも、距離を走れなくなるという理由で回収されます。そして回収されたバッテリーは倉庫に放置されるのです。実はこのような回収バッテリーは世界中にあり、これ自体が大きな環境問題となっているのです。しかし放置されているバッテリーも逆に言えば、“まだ70%も残量が残っている”と捉えられます。これを、国際認証を取得した上で再利用しているのがリブグロBCPバッテリーです」

 新品と比べて70%の蓄電性能が残っているバッテリーが、産業廃棄物として倉庫に放置されているのを知った村越さん。このバッテリーを蓄電池として再利用すべく2019年に「株式会社REBGLO.」を立ち上げました。

 「バッテリーは製造にあたり環境への影響が大きい製品ですが、リブグロBCPバッテリーは再利用品のため製造におけるCO2排出量はゼロ。独自調査によれば、同製品一台あたり3トン分のCO2削減につながります。これは杉の木に換算すると214本分に相当します」(村越さん)

と、想像以上のインパクトがある数字。多くの事業所が導入すれば、それは小さな一歩ではなく、たしかに目に見える一歩となるはずです。

リブグロではCO2排出の少ないガス発電機と蓄電池を組み合わせたシステムも開発。さらなるエコに取り組んでいる

 さらにリブグロは、ディーゼル発電よりも環境にやさしく災害時にも強い、ガス発電機と組み合わせた「リブグロ発電地システム」も開発。

 発電機と蓄電池を組み合わせるこのシステムは、「貯めた電気を使い切ったらおしまい」という蓄電池の特徴を補う安心のシステム。長期にわたる停電にも対応できるため、企業などの頼れる非常用電源として注目が集まっています。もちろん、業務用電気のピークカットによる電気代削減など、日常的なメリットも見逃せません。

 「電気を貯めて使う」からさらに前進し、「電気を環境負荷の少ない蓄電池に貯めて使う」。地球の未来を考える本当のエコは、「リブグロBCPバッテリー」によって実現されつつあります。

株式会社REBGLO.

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