桃太郎から鬼滅の刃まで、恐ろしい存在として日本で語られてきた鬼! その鬼の元祖、酒呑童子を深掘り(from六本木)

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桃太郎から鬼滅の刃まで、日本で鬼は古来から物語で恐れられてきた存在。昔から語られてきた日本の鬼を徹底深掘りする展覧会が六本木で開催中。

6月15日(日曜)まで六本木の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催中の「酒呑童子ビギンズ」。今回、この展覧会で深掘りされる鬼は、酒呑童子。今で古来の物語からゲーム、アニメまで長きに渡り最も名高い鬼が、酒呑童子。この鬼の元々の物語は、室町時代に成立した都で貴族の娘や財宝を次々に略奪していた酒呑童⼦が、源頼光とその家来によって退治される話。これがやがて絵画や能などの題材になって広く普及。今でもそのキャラクター性は健在で、数多くのエンターテイメントで登場。

重要文化財 狩野元信「酒伝童子絵巻」(部分)(三巻のうち上巻)大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】。

本展は、そんな長きに渡って登場してきた鬼、酒呑童子をフィーチャー。重要文化財である「酒伝童子絵巻」を展示し、酒呑童⼦の生まれなど、広まっていったそのストーリーを解説。

重要文化財 狩野元信「酒伝童子絵巻」(部分)(三巻のうち中巻)大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】。

また近年、「鬼のはじまり」ともいうべき、酒呑童子出生の秘密を大胆に描き加える絵巻が相次いで発見され話題に。その中ではスサノオノミコトによって退治されたヤマタノオロチの魂が伊吹山に飛んで伊吹明神となり、その息子として生まれたのが酒呑童子だという説が出ています。
本展では、明治時代に日本からドイツに持ち出され、これまでその存在がほとんど語られていなかったライプツィヒ・グラッシー民族博物館所蔵の住吉廣行筆「酒呑童子絵巻」も展示。

重要文化財 狩野元信「酒伝童子絵巻」(部分)(三巻のうち下巻)大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】。

【イベント情報】
「酒呑童子ビギンズ」
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
サントリー美術館
03-3479-8600
6月15日(日曜)まで開催中。
10時~18時(金曜日および6月14日は20時まで開館)※いずれも入館は閉館の30分前まで
料金は大人1700円、大学生1200円、高校生1000円(全て税込)、中学生以下無料
火曜休館
※(6月10日は18時まで開館)

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