日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。
そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第40回目は「災害時、山や川にいた場合はどうしたらいいでしょうか」。
目黒教授 地震なのか洪水なのかなど、ハザードによって違います。まずは訪問する前に、その場所で各種のハザードが発生した際に、どんなことが起きうるかを想像していただきたいです。例えば、山で地震を受けた場合、斜面崩壊などが考えられるので、なるべく開けた土地の方に移動していただきたい。
川にいた場合は、地震の場合も大雨が降った場合も、水が急に濁ったり、流木が流れ出したり、急に水量が減ってきた場合は、上流の斜面で土砂災害が発生し、それが川を堰き止めて土砂ダム(自然ダム)ができている可能性があります。やがて水位が上がってそのダムが決壊するかもしれないですから、速やかに川から外に出て、高い場所で、できれば開けた土地の方に移動してください。
特に雨の場合は、自分の場所での降雨はそれほどでなくとも上流域で大雨が降っている場合もあるので、十分注意してください。中州でキャンプをしている場合などは特に注意が必要です。取り残されたりしないように、速やかに中州から川の外に避難してください。(次回に続く)
●目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。
●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。
