【目黒教授のワンポイント防災講座 vol.48】地震の後に入ってはいけない建物は?「応急危険度判定」って知ってる?

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日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。

そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第48回目は「地震の後に入ってはいけない建物について教えてください」。

目黒教授 地震の後、被災地のすべての建物に対して、応急危険度判定が行われます。これは被災家屋の余震等による二次被害の防止を目的とするもので、その建物に入っていいのか、いけないのかの判断基準として用いられます。建築を専門とする応急危険度判定士によって、地震後に速やかに、構造的な視点や落下物の危険性などの視点から危険性が判定されます。

この判定結果に基づいて、青(緑)色・黄色・赤色の応急危険度判定結果の紙が建物の入口付近に貼られます。青(緑)紙は入ってもいい(使用してもいい)建物、黄色は被災建物の中から物を取り出すような目的で、短い時間であれば入ってもいい建物、赤色は入っていけない建物です。

応急危険度判定における危険度は、建物自体の被災レベルのみならず、ガラスや屋根瓦の落下の危険性、建物が建っている地盤や近くの崖の崩壊危険性なども加味した評価結果です。黄色評価の建物に入る場合の注意としては、まずは昼間であること、必ずヘルメットを被ること、それから1人では行動しないで、必ず誰かに見てもらっている状態で入ることを守ってください。(次回に続く)

目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。

●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。

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