【目黒教授のワンポイント防災講座 vol.32】平時、自宅にはどれくらいの食べ物があるのだろう?

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日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。

そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第32回目は「被災時の食べ物について教えてください」。

目黒教授 以前に私の研究室で、各地域の一般家庭に、非常用の備蓄という目的ではなく、平時にどれくらいの飲料品や食品、災害時にも利用可能な物品がどれくらい存在するのかを調べたことがあります。結果からは、各家庭の構成メンバーの年齢や性別を考えても、厚生労働省による災害時に必要なカロリー数を基準として1週間程度の食べ物が存在する家庭が大半であることが分かりました。

そのため多くの家庭では、被災した時には蓄えられている食べ物を足の速いものから順番に食べていけばいいのです。その際に、食材を早めに焼いたり煮たりすれば食べられる時間が長くなります。平時から少し余裕をもって食材を買い求め、それを上手く循環して食べていくことを考えることが大切です。またビタミンなどはサプリメント等で用意していただけば、蓄えの食べ物と合わせて十分健康な食事をしていただくことができます。避難所に行って、パンやおにぎりを食べるよりもおいしくて、栄養価の高い食事が自宅でできるということです。(次回に続く)

目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。

●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。

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