【目黒教授のワンポイント防災講座 vol.38】被災時の連絡手段はどうする?伝言ダイヤルの盲点とは?

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日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。

そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第38回目は「被災時の連絡手段について教えてください」。

目黒教授 よく「NTTの伝言ダイヤルがいいですよ」と言われますが、私はこのシステムにはあまり期待していません。理由は次の通りです。この仕組みは電話番号の下2ケタの番号で峻別され、全国に50か所あるストレージセンターで800万コール分を蓄積し、情報共有するものです。800万の通話と言うと十分な量だと思うかもしれませんが、被災地の人口が多いと、例えば、首都直下地震の際などには700万余の人々が帰宅困難になると予想されていますので、1回線で1通話したらいっぱいになってしまい、800万では数が全然足りません。NTTは1電話番号あたりの利用制限(首都圏では2件とか)を設定しますので、それを前提とした利用法をしっかり考えておかないと有効活用できません。これよりは、日頃お使いのLINEやInstagramなどのSNSを使った方がずっと信頼性が高いと思います。(次回に続く)

目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。

●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。

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