石川佳純選手、伊藤美誠選手、平野美宇選手、張本智和選手など、近年、スター選手が続々と誕生し、黄金時代を築き上げている日本卓球界。その飛躍の原動力のひとつとなっているリーグ戦「ノジマTリーグ」の優勝を決めるプレーオフが、いよいよ3月22・23・26日、代々木第二体育館にて開催されます!
多くのメダリストや若手の注目株が参戦するTリーグ
「ノジマTリーグ」は、日本選手の強化を目的として2018年にスタートした“世界最高峰”の卓球トップリーグ。
今でこそ国際大会でメダルラッシュに沸く卓球日本代表ですが、2008年の北京五輪ではメダル無しに終わるなど、かつては選手の育成・強化が大きな課題とされていました。
当時、日本の選手は強豪との試合経験を積むため海外遠征を余儀なくされ、また、限られた強化予算の中では、遠征できる選手も限られていたのです。
そこで構想されたのが、ドイツのような卓球リーグを日本にも創設し、国内で選手強化が図れる環境をつくること。
「日本にトップリーグを作り、各国の代表選手も呼び寄せて、最高峰の戦いをしようじゃないか」
そうした熱い思いから発足したのがTリーグです。
「オリンピックに出場する代表選手はほぼ全てTリーグに出場しており、海外勢も各国のオリンピック代表選手が参加しています。日本選手は小・中学生も参戦してるんですよ。有名なところでは張本智和選手の妹の張本美和選手。彼女は中学1年生で、すでにエース級の活躍を見せています」
そう語るのは、Tリーグを運営する株式会社Tマーケティングの代表取締役・日下部大次郎氏。
東京オリンピックでの躍進や、卓球界からニューヒーロー、ニューヒロインが次々登場しているのも、まさにTリーグの成果。
Tリーグの発足以来、若い有望選手がトップ選手と組んだり対戦したりする機会も増え、日本卓球の選手層はグッと厚みを増しています。
オリンピックより面白い!? Tリーグが白熱するワケとは
今シーズンのTリーグは、男子4チーム(来シーズンより6チームに)・女子6チームによって構成され、男子は各チーム21試合、女子は各チーム20試合を戦って順位を争います。
プレーオフは、その優勝をかけて戦う大一番。男子はリーグ戦1位 vs 2位によるファイナルが行われ、女子はリーグ戦2位・3位が対戦するセミファイナルと、その勝者 vs リーグ戦1位のファイナルが行われます。
実はこのTリーグ、会場に卓球台を1台だけ置いて試合を行うのが大きな特徴。
オリンピックを含む国内外の大会では、通常、大きな体育館に3〜4台の卓球台が設置され、同時並行でゲームが開催されますが、Tリーグでは1台だけで試合を行います。
そのため選手はもちろん、観客もその1試合に全集中。周囲の雑音もなく、手に汗握る戦いに没入できるのです。
「みんなの視線が集中するので、選手たちも緊張すると言ってます(笑)。客席と選手との距離も近く、見に来ていただいたお客さんは『卓球ってこんなに激しいの?』と、そのスピードや迫力に驚かれる方が多いですね。サーブのときの静寂やプレーの激しさ、そして選手の雄叫びも含めた『静と動』のドキドキ感と興奮を、ぜひ会場で味わっていただきたいです」(日下部代表)
生で観る卓球は、ボールの曲がり方もテレビで観るのとは別次元。打った球が床に転がったときの回転を見ただけでも、トップ選手のすごさが伝わります。
また、団体戦で行われるのもTリーグが白熱する理由のひとつ。
最初に3ゲームのダブルスを戦い、そのあと5ゲームのシングルスを3つ、合計4マッチ戦って、それでも勝敗がつかないときは、シングルス1ゲームの延長戦・ビクトリーマッチで勝負を決めるというのがTリーグ独自の試合形式です。
団体戦は個人戦よりもドラマが起こりやすく、オーダーの組み方や両チーム間での駆け引き、仲間との絆、外国人選手とのチームワークなど、見どころがいっぱい。
ビクトリーマッチのあるノジマTリーグは、もつれる試合ほど盛り上がます。
初めて観るなら、有名選手がそろうプレーオフがオススメ!
現在、女子でトップを争っている「木下アビエル神奈川」には、石川佳純選手や平野美宇選手が所属。男子のトップチーム「琉球アスティーダ」には、昨年、日本男子史上最高の世界ランク2位をマークした張本智和選手や、2017年の世界卓球・混合ダブルスで優勝した吉村真晴選手も所属しており、プレーオフはまさにスター選手の競演になること間違いなし。
会場の代々木第二体育館は、円形スタンドでどの席からでも見やすく、臨場感あふれる選手たちの渾身のプレーを肌で感じることができるでしょう。
さらに、現在の日本卓球界は、パリ・オリンピックの代表選考に向けた戦いがヒートアップしている最中。成長著しい若手選手をチェックできるのも大きな楽しみです。
「東京五輪までは、女子なら石川選手や平野選手、伊藤美誠選手がよく知られていましたが、昨今では早田ひな選手、木原美悠選手、長﨑美柚選手といったニューヒロインの活躍が注目されています。そうした人気選手を間近で観ることのできる絶好の機会ですから、プレーオフは初めて観戦する方にこそおすすめだと思いますよ」(日下部代表)
Tリーグをチェックしておけば、2024年のパリ五輪も楽しさ倍増ですね!
プレーオフ開催の週末は、ちょうど桜も咲き始めるお出かけ日和。Tリーグ観戦で卓球の魅力にハマってみてはいかがでしょうか。
【開催日程】
◆ノジマTリーグ 2022-2023シーズン プレーオフ セミファイナル
女子セミファイナル(レギュラーシーズン2位 vs レギュラーシーズン3位)
日時:2023年3月22日(水)19:00〜
会場:代々木第二体育館
◆ノジマTリーグ 2022-2023シーズン プレーオフ ファイナル
男子ファイナル(レギュラーシーズン1位 vs レギュラーシーズン2位)
日時:2023年3月23日(木)19:00〜
会場:代々木第二体育館
◆ノジマTリーグ 2022-2023シーズン プレーオフ ファイナル
女子ファイナル(レギュラーシーズン1位 vs セミファイナルの勝利チーム)
日時:2023年3月26日(日)18:30〜
会場:代々木第二体育館
【チケット情報】
https://tleague.jp/ticket/
【中継情報】
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