ご機嫌な未来をつくるウェルビーイングな取り組みを「ソトコト」が取材し、その活動を表彰する「ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」が、7月20日（木）、東京・渋谷にて開催されました。第1回となった今回は、10の企業・団体が受賞。当日の様子をレポートします！
より良い未来をつくる「ソトコト・ウェルビーイングアワード」開幕！
記念すべき第1回目となる「ソトコト・ウェルビーイングアワード」。身体的、精神的、社会的によい状態がサスティナブルに続く、ウェルビーイングで”ご機嫌”な未来づくりを目標にウェルビーイングな取り組みを行う企業や団体を、取材を通じてピックアップ。その取り組みを未来に向けて広報すると同時に、活動を活性化させることを目的に2023年に設立された注目のアワードです。
授賞式の冒頭では、同アワード実行委員会のメンバーによるあいさつが行われました。最初に登壇した「ソトコト」編集長の指出一正さんは、「ウェルビーイング」には「ご機嫌な」、そして「いきいき」という意味が込められており、今回受賞した企業はご機嫌な、いきいきとした未来や社会づくりに取り組んでいると述べ、授賞式が開幕しました。
次に、人材サービスを行う株式会社ディスコ取締役の石井伸明さんが登壇。大学生の就職事情が短期的視点に偏りつつある傾向に対して、今回のアワードを通じて学生にウェルビーイングにつながる中長期的な視点を持ってもらえれば、と語りました。
10の受賞企業・団体のウェルビーイングな取り組みを紹介
続いて、10の受賞企業・団体へのトロフィー授与と、壇上インタビューが行われました。
1社目は、株式会社 明治。マーケティング本部 カカオマーケティング部CXSグループ長の木原純さんは、2026年までに現地のカカオ生産農家への支援に基づいたサステナブル・カカオの調達比率を100パーセントにすること、さらにチョコレートにとどまらない衣・住へのカカオの活用について語りました。
2社目は、東急不動産株式会社。サステナビリティ推進部 企画推進室室長の古賀喜郎さんは、「WE ARE GREEN」のスローガンをもとにした、多彩かつウェルビーイングな街と暮らしづくりへの取り組みと、再生可能エネルギー事業について紹介しました。
3社目は、阪急阪神ホールディングス株式会社。人事総務室 サステナビリティ推進部 社会貢献担当 課長の平野里美さんは、「未来にわたり住みたいまちづくり」を目指した年間100件を超える社会貢献活動のほか、地域をつくるパートナーとしてNPO法人との連携を深めていることなどを述べました。
4社目は、サラヤ株式会社。広報宣伝統括部 統括部長の廣岡竜也さんは、同社の掲げる「衛生、環境、健康」という3つのテーマに沿った取り組みについて触れ、その一例としてマレーシアのボルネオ島における環境保全活動などについて紹介しました。
5社目は、くら寿司株式会社。取締役で広報・マーケティング本部長の岡本浩之さんは、日本の漁業を創生し、生産者・消費者の双方により良い未来をつくるプロジェクトの集大成として、日本を複数のエリアに分けて地魚を獲り、加工し、店舗へと届けて食べる「国産天然魚エコシステム」について語りました。
6つ目は、生活クラブ事業連合 生活協同組合連合会。顧問の伊藤由理子さんは、生活クラブの一大生産地である山形県の庄内地域における、自治体・生産者・大学・地元企業などのさまざまな地域資源と連携した、地方創生の取り組みについて紹介しました。
7つ目は、株式会社ワールドユーアカデミー 豈（やまと）プロジェクト。代表取締役で豈プロジェクト主宰の仲村恵子さんは、日本が抱える数多くの課題解決のために、日本の企業の99.7パーセントを占める中小企業の力を結集させた、喜びあふれる国・社会づくりのためのウェルビーイングな取り組みを紹介しました。
8社目は、がん患者へのアピアランス（外見）サポートを行うFWD生命保険株式会社。ブランド＆マーケティング部 広報・CSR・マネージャーの伏見あまねさんは、がん患者の生きがいを見つけることの重要性に触れ、理容・美容師など医療分野以外で患者をサポートするNPO法人と連携して、取り組みを推進していくと述べました。
9社目は、株式会社イクシス。代表取締役の池田浩さんは、太陽光、地下水を活用して中小企業の水光熱費を削減する「ZEROインフラステーション」の取り組みについて紹介。自治体などにも広がりを見せており、ゆくゆくは世界にサービスを広げていきたいと展望を語りました。
10つ目は、ロハスフェスタ実行委員会。実行委員長の池谷綱記さんは、2006年から続く「ロハスフェスタ」について紹介し、当初の“環境と健康”というテーマからSDGs、そしてウェルビーイングへの変遷を語るとともに、コロナ禍においても継続に尽力してくれた関係者への謝辞を述べました。
表彰のあとは、プレゼンターを務めた指出さんと、株式会社デジタルシフトウェーブの代表取締役で、日本オムニチャネル協会会長の鈴木康弘さんとのトークセッションが行われました。
テーマは、ウェルビーイングな未来を実現するためのDX（デジタルトランスフォーメーション）の活用について。DXを有効活用するためには、未来のゴール設定だけでなく、皆で力を合わせていく実現していく“プロセス”こそが大切だと鈴木さん。こうした「学園祭の前日準備」のような協働のスタンスこそが重要であり、今回の受賞企業・団体の取り組みはそのプロセスを体現していたと賞賛しました。
最後は、指出さんがあらためて今回受賞した10の企業・団体とその取り組みを称え、今回の授賞式を締めくくりました。
フリーペーパー「ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」もチェックを！
「ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」をより多くの人へ発信するために、受賞団体へのインタビュー記事などを掲載したフリーペーパーを配布します。
■配布概要
設置箇所 ：東京メトロ駅構内ラック約150箇所以上
主な設置駅：銀座駅・渋谷駅・表参道駅・池袋駅などの主要駅
設置開始 ：2023年8月31日（木）～
※無くなり次第終了
※各駅へ順次設置開始します
※鉄道会社や駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください
最後に、ソトコト編集長の指出さんからフリーペーパーについてメッセージをいただきました。
「第1回ソトコト・ウェルビーイングアワードの大賞が発表されました！ 受賞された企業のお取り組みは、社会や地域に『ご機嫌な状態』をつくり、『中長期的な幸せ』『ここにいる安心感』をもたらしてくれるものばかりです。ウェルビーイングを理解し、取り入れてみたい、また、イキイキとしたウェルビーイングのプロジェクトをつくってみたい、始めてみたいとお思いでしたら、ぜひご覧になっていただけたらこのうえなくうれしいです！」
「ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」授賞式の模様は、下記のYouTubeで無料公開中。ぜひご覧ください。
